水ビジネスとボトリング
『プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!』 Vol.123より一部抜粋
僕の本とかメディアとかにちらっと出てくる会社でボトリング会社があります。
このボトリング会社、ある意味僕のビジネスに対する考えを端的に表しているんですよね。
日本に帰ってくると、「水ビジネスはやっていますか?」という質問を頂くことがあります。
この、水ビジネスに対する僕の答えは「水に関連したビジネスはやっています」という一言です。
ボトリング会社は水に関連しているので、水ビジネスのカテゴリーに入るかもしれないですね。
この質問をした方は、きっと、水ビジネスについて言及された書籍やメディアを目にしてアフリカでそのチャンスがあるのか気になっているといったところでしょうか。
実は、アフリカでも一時期、水に対する関心が高くなった時期がありました。
多くのビジネスマンがアフリカで今後水不足が顕著になると予想して水源を買い漁ったんですよね。
でも、僕たちの会社は水源を買いに行くことはしませんでした。
水源を買う代わりに、ボトリング会社を作ったんです。
水が今後不足するとなると、みんなが水源を買いに行くだろう。
そうなると、ボトリングの需要が増えるかもしれない。
そう考えてボトリング会社を興したのです。
みんなが殺到するところに進出するのではなく、殺到した人たちが必ず必要とするものを扱う会社を作る。
人が集まれば何かしらのマーケットが出来上がります。
そして、その集まった人たちが特定のものを目的として集まっているなら、マーケティングを行いやすいんですよね。
なので、本やメディアではちらっとしか出てこないボトリング会社ですが、このボトリング会社は僕の考えているビジネスモデルの特徴的な存在です。
ビジネスはみんなが殺到するところで行うのではなく、殺到した人たちをサポートするようなスキームにすると凄く上手く行きやすいですよ。
あ、誤解の内容に書いておきますと、水ビジネスについてもまだまだチャンスはあると思います。
もちろんやり方次第ですけど。
『プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!』 Vol.123より一部抜粋
【Vol.123の目次】
1. 今週のアフリカ/2. 水ビジネスとボトリング/3. Q&Aコーナー/4. 編集後記
著者/石川直貴(金城拓真)
1981年、沖縄県生まれ。タンザニア、ベナン、マダガスカルなどを拠点に、41のアフリカ企業の経営に携わる(2012年1月現在)。メルマガにはビジネスヒントはもちろん、刑務所にぶち込まれたり、銃で撃たれたりといったアフリカでのびっくりエピソードもちりばめられている。
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