「日本の映画監督は芸術映画が市場だと思っているバカが多い」
衝撃的な言葉から始まりましたが、これは、これまで数々の日本映画に出演してきた津川雅彦氏が話してくれた言葉。
津川氏といえば、日本映画の父と言われる牧野省三氏を祖父に持ち、1956年に映画『狂った果実』でデビュー。それ以来数々の日本映画で存在感のあるキャラクター演じてきた名優。さらに映画『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』などでは、監督・マキノ雅彦としてメガホンを取っています。
そんな津川氏が、現状の日本映画を壊滅状態にあると話し、以下のような思いを持っていると話してくれました。
津川氏「日本の映画が欧米だけに限らず、韓国、インド、イランにも負けている。それが壊滅状態のひとつの証。何で負けているかと言うと、市場で負けている。日本映画は世界の市場に出て行っていないということ。
どうすれば世界の市場に出ていけるのかと言ったら、簡単に言うとセリフのいらない映画。セリフがなくてもストーリーがわかるような映画を作れるか。それは世界語に対して共通になるわけだ。まるで音楽のような映画を作ること、脚本を作ることだよね。そしてそれがわかる監督をつくる。そうすることが、世界に通じる映画をつくるコツなんだよ。
で、ハリウッドがなぜ発展したかというと、文字の読み書きができない人が多く、人種が多様だった。だからみんなにわかる映画を作るために、セリフを少なくした、説明も少なくした。今、日本のアニメが世界に通じているのは、絵だけ見ていればわかるという、それがアニメが世界を席巻している唯一の理由なんだよ。
そういう意味も含めて、世界の市場を席巻するということと、芸術映画を作ることとは全く違う。日本は、わかりやすく言えば、芸術映画が市場だと思っているバカが多い。映画は娯楽なんだ。
それを変えようとしているのが、僕が名誉学校長の東京フィルムセンター映画・俳優専門学校。娯楽映画、ハリウッドを目指してやっていくんだと。これが、日本で映画を最初に作った牧野省三が目指していたこと。それが、悲しいかな現状で何も成果を挙げていない。だから、僕の使命は、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校とともに、日本映画を世界の市場に発展させていくことなんだ」
芸術ではなく娯楽。売れるものを作れと教えている津川氏。そして今後の展望で東京フィルムセンター映画・俳優専門学校から世界・ハリウッドに売り込もうとしていると。
さらに津川氏は、「映画の父と言われている牧野省三を祖父に持つ津川が、この学校に関わるというのは必然のことであって、僕は東京フィルムセンター映画・俳優専門学校に関わっていることを誇りに思っている」とまで語ってくれました
津川氏がこれだけ思いを寄せている東京フィルムセンター映画・俳優専門学校とは果たししてどんな学校なのか……。
話の中に出てきた東京フィルムセンター映画・俳優専門学校ってどんなところ?
ということで今回、「東京フィルムセンター映画・俳優専門学校」に話を聞きに行ってきました。迎えてくれたのは、第一期の卒業生で初代実行委員長の舘澤 諒さん。
舘澤さんは、CMの編集をメインに活動し、資生堂、パナソニック、UNIQLO、トヨタといった一流企業のCM編集を手掛けています。また2014年には短編映画『十人十色 世界は何色でできてるの?』で監督デビューまで果たしています。
——本日はよろしくお願いいたします。まずは館沢さんご自身のお話からお伺いしたいのですが、動画編集という職業はどういったことをやられるんですか。
舘澤「簡単に言うと、膨大な素材を大量に短くして面白くするという仕事です。なるべく客観的に見ながら素材の善し悪しを決めて、いかに面白くするか、かっこ良くするかということを考える職業。私の場合、CM撮影現場に行って、監督さんとイメージを共有しながら、直接撮っている素材を取り込んでその場で編集したりもします。15秒30秒のCMを作るのに何日も編集したりしてますね」
——動画編集という職業は一般にはほとんど知られていないと思うのですが、どうして動画編集を職業にしようと思ったのですか。
舘澤「私も最初は知りませんでした。この学校へもカメラマン志望として入学したので。そしたら機材がたくさんあるので撮ってみるじゃないですか。そうしたら自分で編集したくなって、編集していたら『動画編集いいじゃん』と思ってのめり込んじゃいました。そして調べると、アメリカなどでは編集って監督よりも権限が大きかったりもするんです」
——なるほど。学校に機材があって、実際に撮ったからこそわかったことがあるのですね。
舘澤「この学校の1番の強みは、『いつでも映画を作れる』という点だと思います。まずは機材・設備が整っているというのが大きいですね。この機材庫を御覧ください。
このように、カメラやライトなどいつでも映画を撮ることができる環境が揃っています。私も在学中はたくさん映画を撮っていました。誰よりも機材を触れたというのが大きく、実際に就職した際に機材で困ることがなかったというのはすごく大きかったですね。
また、私もそうですが、やらなければわからないことって沢山あるんです。だからいつでも映像を撮れるという環境が整っているというのは素晴らしい環境なんです」
——なるほど。映像を撮ってみたからこそ必要な職業もわかるし、自分の向いている職業もわかるというわけですね。
今、日本映画はチャンスであふれている
『いつでも映画を作れる』というメリット以外にも、この学校は映像業界へ進むための様々な施策を行っていることがわかりました。
まずは、産学協同プロジェクトとして、日本サッカー協会の映像技術サポートや、劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』 の3D作業・編集アシスタントとして参加など、在学中からプロの現場を学べるチャンスが豊富。
そして講師に豪華な面々が名を連ねています。冒頭の津川雅彦氏や、劇団四季出身の望月龍平氏、映画『終戦のエンペラー』プロデューサーの奈良橋陽子氏といった、映像業界の一線で活躍するプロが教壇に立ちます。
さらに、本場ハリウッドで活躍する、北村龍平監督や、タグ・キャンベル氏とスカイプで映像を繋いでの授業や、ハリウッドの提携校と協力して実学研修に行くといった、ハリウッドを直に感じることもできるのです。
ここまで魅力的なサポートをするのは、学校の方針が、3年間の学生生活で「プロの実力を身につける」という、プロの現場ですぐに活躍できる状況でなければ、エンタメ業界への就職にコミットできないという現実を見ているからこそでしょう。
その結果として、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校では、就職希望者はエンタメ業界に100%就職しているという圧倒的な就職率を誇っています。就職先も、電通クリエーティブX、博報堂プロダクツ、円谷、東映、松竹、東映アニメーション、劇団四季など、大学生でも難関と言われる業界最大手から上場企業までに人材を排出しています。
自ら考えて、実行しながら、失敗と成功体験を繰り返すという経験こそが、エンタメ業界への就職率100%という数字で現れているのでしょう。
子供の進路に悩んでいる親御さんたちは、津川氏をはじめとするエンタメ業界のプロたちに3年間を託してみるのはいかがでしょう。津川氏も、悩んでいる、映像業界を志す、映画に関わりたいという若者達に向けて、以下のようなコメントを述べています。
津川氏「日本の今の映画界が壊滅状態になっている。この状態は、生徒達にとってなによりチャンス。ちょっと頭角を表せればすぐ目立つんだと。だから今が『東京フィルムセンター映画・俳優専門学校』に入って映画を学ぶチャンスなんだ」
PR:東京フィルムセンター映画・俳優専門学校