ジハーディ・ジョンに心酔していたA少年
『山口敏太郎のサイバーアトランティア ~世界の陰謀・オカルトの真実』第228号より一部抜粋
テロ組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は2月15日、リビアで拘束したエジプト人でキリスト教の一派であるコプト教の信者21人を斬首するシーンを撮影し、インターネット上で公開した。
この「イスラム国(Islamic State、IS)」に影響を受けたと思えるのが、川崎市多摩川河川敷で中学1年生の上村遼太さんを殺害した容疑者のA少年(18歳)である。
彼の精神的な歪みは、あの後藤さんの首を描き切った【ジハーディ・ジョン】、本名【モハメド・エンワジ】とリンクする。現在イギリスでは、エジプト系の移民やその末裔が始めたビジネスが盛況であり、その師弟は裕福な暮らしをおくっているもの、白人系の住民からは、もの凄い反発と恨みをかっている。
この【ジハーディ・ジョン】もこのエジプト系住民への差別の嵐の中で育っており、裕福な家庭に生まれたものの、自分のアイデンティティに疑問を抱き、イギリスを脱出して、「イスラム国(Islamic State、IS)」に身を投じた。
この容疑者のA少年(18歳)も同様である。ハーフに生まれ差別された彼は、日本という国への恨みを潜在的に募らせており、このイギリスでの差別被害者【ジハーディ・ジョン】に、A少年は本能的な共感を得た可能性がある。
また、まだ確定した情報ではないが、A少年は自分たちのチームを「川崎国」と名乗っていたとされている。20人前後で構成されるこのチームは、「イスラム国(Islamic State、IS)」と同じく日本の法律に関係なく、自分たちのルールで動くことを前提としていたという。
しかも、【ジハーディ・ジョン】に心酔するA少年は、首切り動画も撮影していた可能性があり、その動画が、6秒動画の「vine」に一時期UPされていたとも言われている。警察も動画を捜しているが、もし発見された場合、史上稀に見る少年犯罪である。
身長がせいぜい155cmから160cmという大きさでアニオタであり、他人とのコミュニケーションも苦手で只にやにやと笑う気味の悪い男であった容疑者のA少年。馬鹿にされた反動で年下の弱い人間たちを組織化し、【ジハーディ・ジョン】のような残虐行為に走ってしまったのかもしれない。
一方で被害者の少年は、性格も明るくバスケも上手く、中学校に入ってからもモテモテで3人の女の子と付き合っていたらしい。
アニオタであまり人気も無かった容疑者のA少年(18歳)と被害者少年の対比的な環境も事件の分析のうえで必要なものかもしれない。
『山口敏太郎のサイバーアトランティア ~世界の陰謀・オカルトの真実』第228号より一部抜粋
著者/山口敏太郎
作家・漫画原作者・ライター・オカルト研究家としてテレビや雑誌等で活躍。毎週様々なオカルト現象や陰謀論、都市伝説などを紹介・解説するメルマガはネタ拾いに最適です!
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