花粉舞い散る季節になってきました。この時期になるとまぐまぐ編集部・まつこは鼻呼吸ができなくなって目が覚めるのですが、皆さんはいかがでしょうか。ところで花粉症やアトピー、ぜんそくなどのアレルギーをお持ちの方は是非取り入れておきたい春が旬の野菜をご存じでしょうか。
それが今回のテーマである春キャベツです。
キャベツと言えば葉野菜の中でも比較的安く料理のアレンジがしやすく、しかも一年中手に入る主婦のミカタ的な存在。中でも暖かくなるこの時期に出回る春キャベツは柔らかくみずみずしく、冬のキャベツより好き!という方も多いのではないでしょうか。栄養価も高く、ダイエット食としても人気のキャベツですが、その他にも注目したい効果がもりだくさん!今回は栄養たっぷりのキャベツの中でも旬を迎える春キャベツに注目です。
春キャベツの特徴
名称:春キャベツ(新キャベツ)
旬:3月~7月初め
春キャベツは丸くて比較的小さく、葉の巻きがゆるく柔らかいです。冬キャベツに比べて水分が多く甘みもある春キャベツは、サラダや漬物などに向いていますが、葉が薄いため、火を通すと形がくずれやすく、加熱調理には不向きです。
栄養素
キャベツの主な栄養成分はビタミンC、ビタミンU、ビタミンK、カロテン、葉酸、カリウム、亜鉛など。健康や美容に効果的な栄養素がたくさん含まれていますが、春キャベツは一年の中でももっとも栄養価が高いと言われており、特に美肌に効果的なビタミンC・カロテンの含有量が非常に高いのが特徴。
花粉症の体質改善に最適
キャベツに含まれるイソチオシアネートには、ガンなどの異常化した細胞の増殖を防ぐ効果があり、これは花粉に対するアレルギー反応も抑えてくれます。このイソチオシアネートは野菜の中ではキャベツにもっとも多く含まれているそう。また、キャベツを食べたときに感じるほのかな苦み成分グルコシノレートは解毒作用が強力で、がん予防だけでなく花粉症などのアレルギー疾患も抑えてくれるんだとか。さらに、キャベツに含まれるルテインという成分には、目の粘膜を強化する効果があるので、花粉症の季節に起こる深刻な目の痒みにも効くそうです。
春キャベツのビタミンCは1.3倍、カロテンは3倍!美容効果もたっぷり
春キャベツのビタミンCは通常のキャベツの約1.3倍、カロテンに至っては通常の約3倍も多く含まれています。成人に推奨される1日のビタミンC摂取量は約85mgなので、春キャベツなら3枚ほどで摂取できますね。ビタミンCはシミやソバカスを身体の内側から防いでくれるだけでなく、イライラを緩和する効果もあるので、仕事が忙しくて、心と身体のケアができていない人は積極的に取り入れて一石二鳥の効果を期待!
また、キャベツに含まれるビタミンKは骨を丈夫にする働きがあるため、骨粗しょう症予防にもおすすめです。過激なダイエットを繰り返すと女性は骨粗しょう症になる恐れがあるので、ダイエット中はキャベツを積極的に摂取しておきたいですね。
胃腸にいいことづくし!ビタミンKで粘膜保護、食物繊維でお掃除も
キャベツはビタミンUも豊富です。ビタミンUとは「キャベジン」でもおなじみのアミノ酸の1種で、傷ついた細胞を修復して代謝を促す効果が期待できます。”キャベツは胃腸に良い”と言われますが、このビタミンUが胃腸粘膜を保護修復し、胃酸過多を防いでくれています。さらに肝臓の働きを活性化する効果、蓄積された余分な脂肪を減らす効果もあると言われています。
さらに、キャベツには食物繊維も豊富な上、不溶製食物繊維も含まれているので、胃腸を掃除して便秘解消するだけでなく満腹感をキープしてくれます。
春キャベツを美味しく食べるために大切なこと
選び方のコツ
全体的に緑色が濃く弾力があり、芯の切り口が小さく黒ずんでいないものがオススメ。巻きがゆるく軽いもののほうが良いので、レタスを選ぶイメージに近いですね。
保存方法
春キャベツは長期保存に向いていません。
保存する際は、小さくカットすると断面から傷んでくるので切ったりせずまるごとポリ袋に入れて野菜室に入れましょう。料理で使う時は、外側からはがしながら使うと長持ちします。
効果的な食べ方~生で食べて栄養素をたっぷり吸収
キャベツに多く含まれるビタミンCは水溶性で熱にも弱いので、長時間水にさらしたりせず、できるだけ生で食べるか、加熱を控えめにするのがオススメ。
千切りキャベツ生でキャベツを食べるなら、まずはこれ!サラダとしてだけでなく、揚げ物に添えたりと大活躍の千切りキャベツ。春キャベツで作ればいつもよりみずみずしくシャキッとした食感が楽しめますよ。
コールスロー
千切りキャベツを応用して作れるコールスローは、キャベツと調味料をあえているので、しんなりしてたくさん食べられます。ケンタッキー風にマヨネーズを入れるのもおいしいですが、ドイツのザワークラウト風にお酢とスパイスでさっぱりいただくのもオススメです。
グリーンスムージー葉が柔らかい春キャベツは、スムージーにすると余すところなくいただけます。春キャベツにバナナやリンゴ、オレンジ、グレープフルーツなどの果物をいれてミキサーで混ぜるだけ!
その他さっと加熱してもおいしい春キャベツのレシピもご紹介します。
ピクルス
箸休めに最高なピクルスは、いつも冷蔵庫に入れておきたい一品。こちらのレシピは火を通していますが、キャベツだけなら調味液をさましてから入れてもおいしくいただけそう。
レシピはこちら⇒『【今日の調理力!】 』
回鍋肉
お肉もキャベツもたっぷりとれる回鍋肉、春キャベツは火がすぐ通るのでいつもより炒める時間を短くしましょう。
レシピはこちら⇒『【主婦の味方】料理の裏技』
味噌汁
板前暦22年の著者の食べる味噌汁でキャベツをたっぷり摂取!キャベツは最後に入れてさっと湯がくだけ。
レシピはこちら⇒『独身男性が自分で作る簡単!腹いっぱい!ガッツリレシピ』
ロールキャベツ
キャベツが主役のロールキャベツ。春キャベツは煮込みに向かないので冬キャベツで作りましょう。ここではありとあらゆるロールキャベツレシピが紹介されていますよ。
レシピはこちら⇒『たんと食べまい! 甘藍巻 <ロールキャベツ>』
毎年花粉症で薬漬けになっている方は、旬の春キャベツをたっぷり食べて体の中から体質改善してみませんか。
(まぐまぐ編集部/まつこ)
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