歴史上の有名人と自分の先祖の関係
家系図作成のための家系調査をしていますと、間接的に歴史上の有名人に遭遇することになります。しかし、そもそもよく考えてみますと、自分のご先祖様というのは膨大な人数存在していることになります。
自分の1代前は父と母で2人。2代前は父母それぞれの父母がいるので4人(自分から見て祖父祖母ですね)。その前の代になると8人ということで倍々になっていきます。今改めて計算はしませんが、確か30代もたどると1億人を超えることになった筈です。
30代前というと、それこそ1000年くらい前の平安、鎌倉時代です。律令政治が破綻し、武家政権に変わろうという頃です。しかし、その当時そもそも日本に人口が1億人もいません!
つまり、計算上は1000年くらい前には自分のご先祖は1億人以上存在していることになりますが、実際はかなり重複しているということです。
それでも、この日本史の中で自分の先祖はとてつもない人数が存在している事だけは間違いありません。何だか自分と同じ血を持っていた人がこの世の中に何億人も存在していたと思うとちょっと不思議です・・・。
ですから、実は自分が歴史上の有名人と血がつながっている可能性というのは、おそろしく高いのです。
自分では気付いていなくても、みなさんの身体の中には源頼朝や足利尊氏の血が流れているかもしれません(歴史上の有名人の子孫も記録に残されているだけとは限りませんし)。しかし、その一方で世紀の大悪人と呼ばれたような歴史上の人物の血が流れている可能性も充分にあります。
何を申し上げたいかといいますと、これからみなさまが1000年を目指してルーツ探しをしていけば色々な事実に行き当たるということです。
嬉しくなるような事実にも出会うでしょうし、もしかしたら意に添わない事実にも行き当たるかもしれません。しかし、そもそもがそういうものなのですから、あまり一喜一憂してはいけないという事です。どなたもご先祖をたどれば英雄もいるし、悪人もいるかもしれないのです。(英雄や悪人の判断も時代ごとの価値観で変わります)
これは自分のルーツ探しに旅立つ際の大事な『心得』でもあります。
information:
『自分のルーツ(祖先)を1000年たどる技術』
≪最新記事を読む≫