スマホを操作すればすぐに買い物ができ、しかも実店舗よりも価格は安い、という昨今。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、どんどん不利な状況に陥っていくリアル店舗が「変えるべきこと」を紹介しています。
ネットで買えるのに
今日の話は、人によってはかなり厳しく受け取られる話かもしれません。
世はすでにネット社会です。ちょっと手元のスマホをいじれば、買い物なんていくらでもできます。自店で扱っている商品だって、よほどオリジナリティのある商品でなければ、ネット上でいくらでも買えるわけです。しかも、価格に関しては、店舗運営費や人件費が大幅に違うので、安く買えてしまうことがほとんどでしょう。「価格.com」のように、最安値をすぐに探してくれるようなサイトだって存在しています。
そんな中、ネットで安く買える商品を扱っているリアル店舗が、今まで通りの販売をしていても、絶対に売上は上がっていきません。絶対にです。
いくら人材教育をして販売テクニックを身につけようと、いくら新商品の案内をしようと、いくらネットに対抗して利益を下げて安くしようと、限界があります。その感覚で戦っていても、結局ネットで買えてしまうのですから、お客様からしたら、店舗へ足を運ぶ必要なんて無いに等しいのです。
でも、だからこそ、リアル店舗に求められること、リアル店舗だからできることを考えていかなければいけません。その最たるものは、その店舗ならではの独自要素です。
「この店に行けば、こんな体験ができる」
「この店に行けば、こんな人がいる」
「この店に行けば、ネットでは聞けないことが聞ける」
何でも良いのですが、その店ならではの独自要素を生むことで、お客様は店へ行く必要性を感じるようになります。これが生み出せるかどうかの勝負なんですね。