ところで、何故どの部隊も日々日誌をつけるのでしょうか? 私も現役時代には、演習では副隊長につけさせていました。それは、かわいい部下が戦死した時に、その状況をしっかり書き残して戦闘後の名誉(勲章)と補償(遺族年金)を国家に要請するためです。
そして、祖国に帰った時に、家族のもとに、遺品とともに国家からの勲章と作戦日誌の一部をもっていき、いかに国のために尽くしてくれたか話して家族に赦してもらうのです。こうして、やっと「戦後」となるのです。
PKOは日本国民の代表で行っています。にもかかわらず、日本には「戦死」に対する勲章も遺族年金もありません。「非戦闘地域」ですから、万一の措置・補償はないのです。ツケは現場の隊員が払わされます。隊員個々がPKO保険に加入して現地にいっているのです。
いずれにせよ、このような作戦日誌には、嘘はありません。だから、政府が「戦闘地域でない」と言えば、破棄しかありません。それを、破棄した自衛隊の責任にしますか?
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