よくいる「詐欺に引っかかりやすい人」は、他の人と違って何が問題なのでしょうか? のべ1万人を超える恋愛相談の実績を持つマーチン先生が、自身のメルマガ『マーチン先生の恋愛教室PREMIUM』で、運営する不動産会社が「破産」したことで話題になったシェアハウス投資詐欺に関する話を取り上げています。冷静に考えれば、絶対に儲かるという投資話を、まったくの赤の他人に話したりするでしょうか? マーチン先生は、投資詐欺に引っかかる人の「浅はかさ」について厳しく指摘しています。
人生哲学。考えない自分が悪い
僕が最近、時々目にしていて……「やっぱり!」となったのは、このお話です。
簡単に説明しますと、少し前に流行った投資です。多くはサラリーマンを対象に、
「シェアハウスのオーナーになりませんか?」と持ちかけるのです。
「そんな物件買うお金ありませんよ」となるのですが、
「それは銀行からの借り入れができますよ」と。
すると、
「でも、ローンの返済ができません」となるわけですが、
「部屋は全て私達が借り上げますので、安定した賃貸収入が見込めます。その代わり相場の●●%程度の金額ですが、全部屋埋まった状態になりますので収支はプラスになります」
という感じで話が進み、「よし、やってみよう!」となる人がいるわけです。
さて、ここで部屋を借り上げた会社が、ちゃんとお客さんを見つけて、部屋を貸すことができれば、この話は成立するわけですよね。
でも、そんな保証はありません! ←ココ重要。自分の頭で考えるクセが大事!!
僕だったらそう考えて「こんな話あるわけない」と断るのですが、この話を信じて、1億円くらい借金してオーナーになった人もいらっしゃる、と。
で、実際に部屋が埋まらず。
↓
借り上げた会社から、賃料が払われなくなり。
↓
オーナーになった会社員さんが、ローンが支払えなくなり。
↓
銀行に「支払いを猶予してください」と伝えたら!!!
↓
なんと、そこには不正が隠れていた!という話だったのです。
不正はここ。
「それは銀行からの借り入れができますよ」と。
すると、
銀行から借り入れをする際に、会社員さんがたくさんの財産を持っているように偽装して、借り入れをさせていたそうです。つまり、返済能力を遥かに上回る借金をしていた(させられていた)ということです。
……と、ウソがそこに入っていたということは、明らかに会社が悪いわけですが、それでも、やっぱり僕は「本人が悪い!」と感じざるを得ませんでした。
2点あります。
1つめ。借り入れの際、貯金残高を何十倍、何百倍にも偽装された例があるそうで、貯金残高が数十万円しかないのに、数千万~1億円の借り入れをしていたそうです。
「それ、おかしいと思ってよ!」
……ということです。
恋愛と一緒ですね、違和感ありまくりでしょう。
担保なし、貯金残高が数十万円しかない人間に、誰が1億円貸すのですか。
借り入れが成立する時点で、おかしいと思わないといけないです。
でも、信じたいものを見てしまったんでしょうね~。恋愛のそれと、同じですね~(苦笑)。
そして2つめ。個人の生き方は、人それぞれでありますが、僕は「身の丈にあった生き方をする」ことが大事だと思います。
つまり、会社員をしている身分で、銀行から何千万、何億と借金してまで不動産のオーナーになろうという発想が、身の丈を越えていると僕は思うのです。
身の丈を越えたことをやって、うまくいけば生活がワンランクあがるでしょう。でも、失敗したら奈落です。
そういう賭けを、自分が考えたアイディアでやるなら、まだ良いと思います。
でも、何の関係もない他人が持ち込んできた話に乗るのは、浅はかだと思うのです。
だって、よく考えてみましょう。これこそ、「本当によく考えてみましょう!」です。
本当に、確実に儲かる話があったとします。
あなただったら、何の関係もない他人に言いますか?
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言わないですよね。誰にも言わずに自分がやるでしょう。
お金がないなら、自分が借金してでもやるでしょう。
だって、確実に儲かるのですから。
他人に借金させてまで、やらせるわけないです。
自分がやらない、他人にやらせる時点で、それはウソだということです。
いい大人になって、こんな当たり前のことに気づけないなら、それは本人が悪い。
僕は、そう思います。
なぜなら、そう思わないと、次の「獲物」は僕になるかもしれないからです。
こうした新聞記事には、上手な生き方を学ぶ材料がたくさんあります。
ただ読むだけではなく、よく見る、よく考えながら読む。
それは、きっと「お相手をよく見ること」に繋がっていると思いますよ。
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