拉致問題解決も約束。なにが日米首脳会談を大成功に導いたのか

 

何を話したのか?

二人が何を話したのか、正確にはわかりません。しかし、共同記者会見で、その内容は明らかになっています。主なテーマは、「北朝鮮通商」だったようです。

〔北朝鮮〕
大統領 米朝首脳会談は世界的な成功を収めるよう努力する。安全で繁栄し、平和な中で暮らすことができ、核兵器のない朝鮮半島を目指す。圧力最大化路線は北朝鮮が非核化するまで続く。
(時事 4月19日)

二つ重要なことをいっています。

  • 核兵器のない朝鮮半島を目指す
  • 圧力最大化路線は北朝鮮が非核化するまで続く

つまり、「北朝鮮にはもう核兵器があるのだから、その現実を認めてしまおうというようなことはないと。そして、「非核化の前に制裁を緩めることはない」と。

大統領 米朝首脳会談がもし実りあるものにならないと思ったら、会談しない。会談した際も、実りなければ丁重に席を立つ。
(同上)

ここでは、要するに「妥協を強いられる交渉中身のない交渉はしない」と。

拉致問題は私にとっても重要な問題だ。拉致被害者を日本に連れ戻すために、できることは全てやる。
(同上)

日本にとっては、とても重要な発言ですね。総理は、何をいったのでしょうか??

首相 相当突っ込んだ形で方針の綿密な擦り合わせを行った。(南北、米朝両首脳会談が予定されるが)日本が取り残されるのではないかとの懸念は全く当たらない。核やあらゆる弾道ミサイル、何より重要な拉致問題を解決に導く歴史的会談になることを期待する。
(同上)

「日本が取り残されるのではないかとの懸念は全く当たらない」

その通りです。ここで田中角栄さんみたく、「俺も目立ちたい」と愚かな行動をとれば、日米関係は破壊され、キッシンジャーとトランプに、「やっぱり日本は最悪の裏切り者」といわれるのです。というわけで、日米首脳会談は、「大成功だった」といえるでしょう。

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