よく「お肌ぷるぷる!」などとうたわれている、コラーゲン。実は人間の体を構成するタンパク質の約1/3を占めるもので、体に悪くはありませんが、高いお金を出して買うものではないことを知っていましたか? 今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では、著者で科学者のくられさんが、コラーゲンの正体について衝撃的な事実を明かしています。
コラーゲンってなんでしょう
ゼラチンのことです。
語弊はあるのですが、少なくとも、怪しいサプリメントがアホみたいに宣伝してるコラーゲンとは、ゼリーに使う、ゼラチン粉末をコラーゲンと言い換えて売っているだけです。
コラーゲンというのは、そもそも人間の体を構成するタンパク質の約1/3を占めるもので、繊維状のタンパク質がこよられて集合したもので筋肉や組織に柔軟性を持たせつつ、細胞と細胞がバラバラにならないようにしています。特に関節やそこから伸びる腱(筋肉と骨を結合する丈夫な組織)は、コラーゲンの塊といってもいいくらいの非常に強固な組織となっています。筋張った固い肉はコラーゲン豊富といえますw
ようするに全身にくまなく存在するなんてことのない物質で、タンパク質ですからアミノ酸で出来ています。別に肌の張りにだけ使われているとか、関節にだけあるとか、特殊な物質ではないということです。
その上で、コラーゲンを食べたら肌がぷるぷるに、コラーゲンを塗ったら肌が潤う。というのは、薄毛の人が髪の毛食べたらフサフサに、髪の毛を頭にぬったらフサフサ生える…と同じレベルの話であるということです。
肌に塗るのは論外としても、現代人はタンパク質不足になりがちなので、コラーゲンを摂取することは、良質タンパクの摂取となるので、欠乏している人には覿面に効果があります。
ただし高い高いお金を出さなくても、「ゼラチン 1kg」などで減量粉末として売られているものをそのまま使うだけでOKです。
お味噌汁や煮物、などに入れて摂取すること自体は悪いものではないのですが、高いお金を出して買う必要もありません。ちなみにウシやブタ由来のコラーゲンに対して、魚を原材料としたマリンコラーゲンも売られていますが、成分的には一部のアミノ酸の配合が変わる程度で、別にこれといって差はありません。
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