「価格」に走るな、「価値」を見い出せ。飲食店はこれに尽きる

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もしもあなたが飲食店を経営していた場合、経営が苦しくなったり、他の店との首位争いが激しくなると、陥りがちなのが「価格競争」というドロ沼。しかし、それでは身銭を切るばかりで、ゆくゆくはジリ貧への道まっしぐらになることは目に見えています。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では、著者で飲食店コンサルタントとして活躍する中西敏弘さんが、自らの強みを見い出して磨きをかけることの大切さを訴えると同時に、「ブランディングさえうまくやれば強みを活かせる」と説いています。

自分たちの持つ大切な「資産」をきちんと把握できていますか?

今回は僕はご支援先のコンサルティングを行う際のポイントを少しご紹介したいと思います。

ご支援先のコンサルティングを行う際に、最も大切にしていることは、その会社が持っている「資産」は何かを見つけ出すことです。資産と言えば、資金面を想像するかもしれませんが、資金ではなく、その会社の持っている「強み」が何かという事!

例えば、メニュー構成はイマイチだけど、職人さんがいて商品力がピカイチだとか、ちょっとした気遣いや気配りがどこよりもすごくて接客力ならどこにも負けないものがあるとか、漁港との取引ができどこよりも安値で魚を仕入れることができる(仕入れに強みがある)など、必ず、何か「強み」があるものです。

その「強み」を殺すような提案ではなく、いかに「強み」を活かすかをコンサルティングを行う際に、僕はとても重要視しています。

なので、例えば、商品力や接客力に「強み」を見いだせた場合は、基本的に「安売り」をするような提案は一切しません。なぜなら、せっかく「価値あるもの」が社内にあるのに、それを生かさず「価格」で勝負するような店をだすなんて、自分が持っている「資産」を捨てているのと同じだからです。

これって「もったいない」と思いませんか?

いいものがきちんと自分たちにはあるのに(ちょっと上手くいかないだけで打ち出し方、PRの方法、つまり、ブランディングが間違っているだけなのに…)

それを捨ててしまうなんて…。

商品力に強みがあるなら、商品力が活きるようなメニュー構成、店つくり、接客を行うべきでしょうし、接客力に強みがあるのなら、その接客を活かすような業態開発を行うべきでしょう。

しかし、自分たちの「価値」を自分たちできちんと認識できない場合、こういったことをやってしまうのはよくあることです。

だからこそ、常に自分たちの「強み」は何かを自分たちで把握しておくことが大切。なかなか自分たちの事を自分たちで分析することは難しいですが、自分たちの「強み」が何なのか、今後の展開を考える上で、じっくりと考えてみてはどうでしょう?

自分たちの「資産」をどう活かすか? じっくり考えてみてはいかが?

image by: shutterstock.com

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【著者】 中西敏弘 【発行周期】 毎週2回

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