老若男女問わず人気のお笑い芸人、明石家さんまさん。何十年もお茶の間に笑いを届けられるその秘訣を、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが「これはどの業界でも同じである」として、詳しく記しています。
お客様感覚を養う
お笑い芸人として、長年第一線で活躍されていて、皆さんもよくご存知の明石家さんまさん。私も大好きな芸人さんですが、何十年経っても、お茶の間に素敵な笑いを届けてくれていますよね。
しかし、普通に考えても、何十年もお笑いの世界にいて今も昔も同じように笑いを取り続けるというのは、とても難しい話のように思えます。徐々に業界の感覚に染まっていってしまい、一般の視聴者とは感覚がズレてきてしまえば、一言ひとことの言葉にも違和感を感じて、視聴者は笑ってくれなくなってしまいます。現に、多くの芸人が現れては消えを繰り返しているほど、とてもシビアな世界だと感じるのです。にも関わらず、さんまさんは、ずっとトップに近いところで活躍を続けています。
そんな明石家さんまさんが、以前にこんな話をラジオでされたことがあります。
「お笑い芸人は、大根の値段を知っておかなアカン。スーパーの大根の値段を知っておいて、『値上がりした』と主婦がボヤいているのを、自分が笑いに変える」
あれだけ業界で大物とされていて、言うまでもなくとんでもない金額を稼ぎ続けている一流のお笑い芸人であるさんまさんが、「スーパーの大根の値段を知っておかなければいけない」と言っていたのです。これこそが、お客様感覚を養うということだと思います。
さんまさんが言いたかったのは、本当に大根の値段を知っておくかどうかではなくて、テレビで自分を見て、笑ってくれる視聴者と同じ目線を忘れないようにしようという話でしょう。そしてこれは、すべての業界に通じる話ではないでしょうか。