ほとんど接客経験のないスタッフたちが、お店のオープンから1年経たないうちに売り上げ日本一を達成―。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、こんなドラマのような奇跡を現実化した「魔法の教育法」を披露しています。
教育も得意を分ける
私があるお店で働いていた時の話です。その店は、ほとんどのスタッフが接客経験がなく、一から教育をしなければいけないことも多々あるようなお店でした。そんな状況にもかかわらず、結論から言うと、そのお店は全国に何十店舗もある中で、売り上げ日本一を獲得します。それも、オープンしてから1年も経たないような短い期間でです。
それにはいくつかの理由があったのですが、その大きな理由のひとつが、「教育の得意を分けたこと」でした。
一言にスタッフ教育と言っても、その中身は本当に様々です。接客業務もあれば、雑務的な業務だってあります。また、接客に関してだけでも、若いお客様相手なのか、ご年配のお客様相手なのか、はたまた男性なのか女性なのかなどでも、やり方が変わってきます。本当に数字につなげるためには、接客のやり方を簡単に教えるだけではなくて、それぞれに関した教育をしなければいけないんですね。
しかし、すでに教えられるくらいの経験をしているからといって、どんな相手でも得意かというとそうではありません。女性客が得意な人もいれば、若い学生が得意だという人もいます。教育する側にも、得意不得意があるのです。
当時のその店では、これをうまく活用していました。
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