2月6日に台湾東部の花蓮市を襲ったマグニチュード6.4の地震(死者17名、不明者2名)への義援金として、1000万円を寄付すると表明していた日本の俳優・阿部寛さん(53)が3月1日、東京・港区白金台にある台北駐日経済文化代表処(台湾の駐日大使館に相当)を訪れ、義援金1000万円(270万台湾元)を持参し、謝長廷代表(大使に相当)に直接手渡していたことが2日、わかりました。謝長廷代表が自身の公式Facebookで阿部さんとの当日の様子を明らかにしています。
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阿部さんは、事前にアポイントをとった上で、同代表処を訪問。謝代表に義援金として1000万円を約束通り手渡したということです。
阿部さんは2月6日夜、花蓮市を震源とするM6.4の揺れを台北市内で経験。翌々日に出演したイベントで亡くなった被災者の方々や行方不明者、負傷者に対して哀悼とお見舞いの言葉を述べ、司会者の口を通じて「義援金として1000万円寄付する」と表明していました。
謝代表は1日、阿部さんに対して感謝状を贈り、感謝の言葉を述べたということです。
また、阿部さんは帰り際に、同代表処の職員からのサインや撮影を求められた際にすべて快く応じたということです。謝代表は自身のFacebookで「思いやりやサービス精神などがいっぱいな方ですね」と、阿部さんのフレンドリーな対応に大喜び。職員の方々からも感謝と感激の声が多くあがっていたということです。
このニュースを受けて、台湾のネットユーザーは「阿部さんは知名度が高いのにちっとも偉そうにしない、これぞ有名人のあるべき姿」「台湾のためにここまでしてくれて本当に感謝します」と、約束を守った阿部さんの「有言実行」を称えるとともに、台湾のために行動してくれたことに感動の声が多数あがっています。
※現地報道、写真について台湾蘋果日報(アップルデイリー)の記事を参考にしました。
● 阿部寬說到做到!帶270萬祕訪謝長廷捐助花蓮震災(アップルデイリー)
image by: 台北駐日経済文化代表処