小室哲哉さんの不倫疑惑が収束したと思ったら、今度は小泉今日子さんが俳優との不倫を告白…。今年も週刊誌やワイドショーのネタは尽きることがなさそうです。しかし、無料メルマガ『人間をとことん考える(人間論)』の著者で臨床心理にも詳しい薬剤師の小原一将さんは、赤の他人の人生が気になって仕方ない人は「我慢ばかりの自分を正当化するためにルールを守らない人間を批判している」と、鋭く指摘しています。
人の人生は気にする必要がない
人はなぜあんなに他人のことを悪く言うのだろうと考えることがある。例えば、有名人の色々なスキャンダルに対して全くの赤の他人がそこまで文句を言う必要はないはずだ。
政治家の問題であればたしかに私たちの生活に直結するかもしれない。それも横領や法律違反などなら理解できるが、不倫などプライベートな問題は私たちに関係ない。極端に言うと職務をしっかりこなしてくれればプライベートがどれだけルーズでも影響はない。
こういったことに対して私は、ルールを守っている自分を正当化するためにルールを守らない人間を批判するのではないかと思っている。
自分は質素にコツコツと努力して、やりたいこともやらずに、買いたいものも買わずに頑張っているのにあの人たちは良い思いをしている。こんなにガマンをしているのにあの人たちだけそんなことが許されるわけがない。という思考回路にはるわけだ。
我慢をして辛い思いをしている自分を良く思いたい、そんな自分を守りたい、だから人を攻撃する。
寂しい言い方かもしれないが、人の人生はその人のものであって自分には関係ない。友達や同僚などの身近な人や、家族や恋人などのもっと近しい人の人生は影響もある程度はあるが、それでも関係ない場合も多い。