メルマガ『堀江貴文のブログでは言えない話』も大好評な、出版やビジネスにと精力的に活動を続けるホリエモンこと堀江貴文さん。そんな堀江さんの人気YouTubeコンテンツ『居酒屋ホリエモンチャンネル』に、測量学の権威でありながら地震予測界の重鎮であるメルマガ『週刊MEGA地震予測』でおなじみの村井俊治・東大名誉教授がゲストとして登場しました。いったいどんな話が飛び出すのか、全2回に分けてお送りいたします。なお、2月中にお二人のメルマガにご登録いただくと今回のトークの全文をお読みいただけます。第1回目の今回は、なんと五輪出場の経験があるという村井教授の生い立ちや地震予測に関する興味深いを、堀江貴文さんが軽妙なトークで引き出します。
オリンピック出場経験もある異色の東大名誉教授が、地震予測を始めたわけ
堀江:堀江貴文です。こんにちは。
寺田:司会の寺田有希です。本日の居酒屋ホリエモンチャンネルのゲストは、地震予測の研究を行っている東京大学名誉教授の村井俊治さんです。よろしくお願いいたします。
村井:こんにちは、よろしく。
寺田:メルマガ『週刊MEGA地震予測』が、すごく流行ってるんですよね。
村井:そうですね、でも、最初の1年間は倒産寸前だったんです。会員が2000人ぐらいしかいなくて……。
堀江:有料メルマガですよね。有料メルマガで2000人って多いですよ。
村井:いや、収入は少ないですよ。とても食べられなかった。
堀江:食べられなかったのは、単純に値段設定の問題だったと思いますよ。
寺田:詳しい話は後ほど聞いていきます、ということで、まずは村井さんの経歴をちょっといただいてるので、堀江さんも見ていただければ……。
堀江:昭和14年生まれ? うちの親父より年上です。
村井:堀江さんとは、親子ほどの年代の差があります。
堀江:親子より上な感じですけどね、どっちかっていうと。
村井:堀江さんは、うちの息子とそんなに変わらないです。78歳ですから。
堀江:78歳ってすごいですね。
村井:自分で決めたわけじゃないけど、78になりました(笑)。
堀江:東大の大先輩です。
村井:堀江さんと同じで、私は4年間のうち大学には6か月しか行ってなくて、ボート部の合宿所で3年半ずっと……。
堀江:東大ボート部って、強いんですよね。
村井:当時はね。
寺田:村井さんはオリンピックに出てるんですよね?
堀江:東大って、新しいスポーツとか新しいゲームとかをもってくるのが早いんです。ただもってきた後は、運動神経のいいやつらにもってかれちゃうから。東京6大学野球も最近は全然勝てないけど、最初のころはまぁまぁできたんですよ。始めたのが早いから。だって「野球」って言葉を作ったのも、東京大学予備門に通ってたあの人……。
村井:正岡子規。
堀江:そう。正岡子規がベースボールを野球って訳したのがはじまりだから。だからそういうのは東大がやっぱり早い。ボート部も僕がいたころぐらいは、まだ有力な感じでしたけどね。もう20何年も前だけど。
村井:私がオリンピックに行けたのは……。
堀江:そうだ、村井先生はオリンピック代表だよ! オリンピック代表だよ! オリンピック代表だよ! ……3回言っちゃう。
寺田:大事なことなので3回言いましたね。
村井:でも、惨敗しましたから。
堀江:しかも、出たのがローマオリンピックだからね。ローマオリンピックって、いつの開催だよっていう。
寺田:ローマオリンピックって、ちなみに何年ですか?
村井:1960年。
堀江:だから、前の東京オリンピックの前の回よ。次の東京オリンピックは出られなかったんですか?
村井:出られなかった。私がオリンピックに出たのは大学2年生の時で、東京オリンピックのときは、もう大学を卒業していたので。……で、どうして勝ったかというと、東大は初めて科学トレーニング、インターバルランニングとかボディービルの重量上げとか、そういう医学的・科学的なトレーニングを一番最初に取り入れてたんです。ただ当時でも、身体の大きい選手が揃ってる社会人とか、慶応・早稲田・日大とかが有力で、東大は完全なダークホース。全く勝つと思われてなかった。でも、みんなやっつけて勝ったと。
堀江:そういうのあるでしょ。例えば、京大のアメフト部とかも優勝しちゃったりするんだけど、それもやっぱり科学トレーニングで得た結果だし。そういうのをやるのは、東大や京大は早いんですよ。東大の駒場キャンパスとかにもありますよね、スポーツ系の研究をやってるところ。
村井:ボートの練習場とかもあります。
堀江:そうそう、ボートの練習場もあるの。ボート部が強かったから、ボート部の専用の練習場があった。東大って結構すごいのよ、お金もあるし。
村井:でも、他のみんなも科学トレーニングをやりだすと、勝てなくなっちゃう。
堀江:……それで大学を卒業した後は、就職されたんだけど、いろいろあって辞められたと。
村井:私は会社に3年間いましたけど、仕事はほとんどダメで、不良社員でした。それでボーナス闘争をやった時に、会社がケチなことを言うもんですから、私は組合の幹部でもなんでもないのに「ボーナス上げるんだったら俺に任せろ」とか言って、最寄りの警察に行って「デモやるから」ってことで届けを出したんですよ。
でも、それはただの脅しで、本当にストライキやデモをやるつもりはなかった。それで会社と団体交渉をする組合の幹部には、「これでギリギリまで粘れば、必ずボーナスが上がるから」って言ってたんですが、組合は怖くなって途中で妥協しちゃった。その後は、堀江さんが読んだ『沈まぬ太陽』と同じパターンなんですが、ガーナに飛ばされたんです。
堀江:でも、同じ世代なんじゃないですか、『沈まぬ太陽』に出てた恩地さんのモデルになった人物が、JALにいるんですよ。
村井:同じようなもんです。
堀江:あの人も東大でしたよ、恩地さん。完全に一緒。でも、あの人はガーナじゃなくて、ナイロビに飛ばされたんだけど。でもガーナとか、この当時はやばかったでしょう?
村井:当時は、ガーナのエンクルマ大統領とエジプトのナセル大統領、そしてインドネシアのスカルノ大統領の3人が、アジアアフリカ連盟といって、アメリカやイギリスに対抗するグループだったんですが、そういう意味ではガーナは意気盛んな国でしたね。
我々がいたところはダムの建設現場ですから、水道はないし、電気もない。それにマラリア、眠り病、マイクロフィラリアといった、病気の巣窟のようなところだった。ただ、現地にいた社員24人のうち22人がマラリアにかかったんですけど、僕はかからなかったんです。
平気だった2人のうち1人は事務員で、外にあまり出ないからマラリアにかからなかったんですけど、私は測量だったので、蚊にはいっぱい喰われたんですけどね。ただ、他の日本人は「米とみそ汁とじゃないともたない」とか言ってたんですが、私は現地の辛い料理を食べてて。あと他の人は暑い日になると体力温存って言って運動をしないんだけど、私はサッカーチームを作って汗をかいて、それでまた辛いもの食べてってことをやってたので、そのせいか結果としてマラリアにならなかったんです。
堀江:よかったですね。で、帰ってきたけどクビになって。でも、東大の生産研に入ったんですよね。
村井:失業しちゃったんです。でも、ひょんなことから恩師に拾われて、大学院に行かないで研究生になった。「お前は運動ばかりやって勉強しなかったから、大学院は入れない。研究生で月謝払え」と。でも運が良くて、3か月後に助手になった。あとは研究研究の日々で……。金もないし勉強するしかないってことで研究に打ち込んでるうちに、ドクターをとって助教授になって、いつの間にか教授になってたという。……そういう経歴ですね。
測量の専門家が出会った「地震予測」
堀江:それで、これは何なんですか? 写真測量っていうのは?
村井:写真測量は、今だとドローンがありますよね。ドローンで飛んで写真撮って地図を作ったり、高さを測ったり。こういう写真から測量するのが私の専門なんです。リモートセンシングというのは、人工衛星から地球をカメラで撮って、環境とか気象とかいろんなことをやるやつなんですけど。
堀江:そこから、どうして地震なんですか?
村井:そこは一番説明したいところなんですけど……。現役時代は全く地震やってなかったんです。始めたのは、東大を定年になってから2年後で。
堀江:東大だって、地震研究所がありますよね?
村井:ありますよ。でも関係なく始めた。どういうことかっていうと、2002年だから、今から16年前に、地震の前に何らかがビクッと動くことが判明したんです。人工衛星のデータから……。理由は今でもわからないんですけど。
堀江:どういう風に動くんですか?
村井:地球って、普段は1〜2cmくらい貧乏ゆすりのように動いているんですよ。でもある時に、大きめにガッと動くんです。横方向にも縦方向にも。人工衛星で測られたデータから、私はそれを発見したんです。
堀江:そこで、リモートセンシングと地震予知が関係あるんじゃないかみたいな。
村井:それまでは関係なかったんですけど、関係づけちゃったんです。……堀江さんに質問しますけど、新幹線の中に乗ってて新幹線が何m動いたか、新幹線の中で測れますか?
堀江:……何m動くってどういうことですか。
村井:新幹線がこう動いてますよね。その中に乗ってて、何m動いたかを新幹線の中で測れるか? という質問です。
堀江:……それってGPSとか使えばいけるんじゃないんですか?
村井:そうです。堀江さん、地震予測できますよ(笑)。なぜかというと、新幹線の中では測れない。新幹線を降りてストップウォッチ押すか、ビデオカメラで動ているのを撮らないと、動きは測れないですよね。それと同じで、地球の上では、動いている地球は測れない。これは測量の原理。だから地球の外にある人工衛星で地球を測る。そうしたら地球の動きが測量できるはずなんです。だから測量の結果、地震予測ができるはずだっていうのが、私の発想なんです。
堀江:それを発想したのはいつ頃なんですか。
村井:2002年です。
堀江:定年退官した後に考えたんですか?
村井:定年の後ですね。でも、私がそういうことに気が付いて、その後、研究を続けていたんですけど、誰も相手にしてくれないわけですよ。「地震予測なんかできるわけないでしょ」って。で、東日本大震災の時も、地球が異常に動いていることを事前に知ってたんですけど、当時はそれを発信する場がなかったんです。
堀江:なるほどね。そういうもんなんですね。……ところで、地震の前に何らかがビクッと動くっていってましたけど、大体どれぐらいの範囲がビクッとするんですか?
村井:東日本大震災の時は、東北地方の男鹿で東南東方向に5.3メートル。もちろん自分も一緒に動いてるからわからないですよ。さっき言った新幹線と一緒に動くのと同じで。で、高さ方向は1.1メートルほどドーンと下がった。ところが海中はもっと動いていて、23メートル動いたんです。だからプレートが沈み込んで跳ね上がるなんて、あんなのは本当の地震の姿とは全然違うんです。それだけ動いてゆすられて、その後2012年10月位から、日本列島は動きに動いているんです。だから、いつどこで地震が起きても、火山噴火が起きてもおかしくないような状態なんです。
寺田:普通より振り幅が大きく動いたら、どのくらい後に地震が来るていうのはわかるんですか?
村井:いい質問ですね。そこがわかればいいんですけれども、今はまだ時間の精度が悪いんです。けれども、大きい地震ほど異常に動いてから、時間を置いて起きるんです。あとは深い地震ほど後に来て、浅い地震ほど早く起きます。それが大体数ヶ月から最大6ヶ月ぐらい、早い時は1〜2週間で来ることもあります。
その時間的な精度を上げるために、今年はチャレンジすることが4つあるんです。それがもしうまくいくと、1年ぐらいはかかりますが「巨大地震の1時間位前に予測ができる方法がありそうだ」という所まで来てます。政府は「地震は予知できない」と白旗宣言を出しましたが、それさえあれば、私たちは「イエス、アイキャン」と言えるわけですね。でも、そこに至るまでには、いろいろ慎重に検証しないといけないんです。
堀江:東日本大震災の時は、どれぐらいの範囲が、どんな感じで何か月前くらいに動いたんですか?
村井:6か月前、5か月前、2か月前ですね。
寺田:そんなに何回も動くんですか?
村井:なかには1回で来るものもあります。地震というのは非常に複雑な自然現象で、1回ガガッと動いてからドーンと来るというものあるし、2回か3回の異常があってからドンと来るものもある。もちろん動いたけれども、何も起きない場合もたまにある。自然現象って非常に難しいんですよ。それはですね、そういう兆候があっても、低気圧とか積雪とか台風とか潮の満ち引きとか、人によっちゃ木星とか地球と月との関係とか、そういうのは誘因、トリガーっていうんですけど、そういう様々な事象が引き金になるらしいんです。そのような外的要因が重なると、巨大地震になるわけで、我々は、その巨大地震になる素地がありますよということを、予測しているわけです。(第2回につづく)
撮影:上岡伸輔
……と話の尽きないお二人ですが、対談はこのあと第2回の記事に続きます。堀江さんがブログでは書けないとっておきの情報を毎週月曜日にお届けしているメルマガ『堀江貴文のブログでは言えない話』のご登録はコチラから。また、測量学から直近の大地震発生を予測する村井教授が顧問を務めるJESEA(地震科学探査機構)のメルマガ『週刊MEGA地震予測』のご登録はコチラ。どちらのメルマガも初月無料ですので、この機会にぜひご登録してみてはいかがでしょうか。まだまだ続くお二人の熱いトーク、2月中にお二人のメルマガにご登録いただくと今回のトークのフルバージョンを全文お読みいただけます。それでは近く公開の第2回をお楽しみに!
『堀江貴文のブログでは言えない話』
堀江 貴文(SNS株式会社ファウンダー)
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『週刊MEGA地震予測』
フジテレビ「Mr.サンデー」「週刊ポスト」など数多くのメディアで取り上げられ、話題沸騰中・東京大学名誉教授村井俊治氏が顧問を務める、JESEAジェシア(地震科学探査機構)のメルマガ。
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