2億投入で始まったSNSによる「いじめ相談」、効果はあるのか?

ijime20180115
 

子供のSNS利用というと悪い面ばかりがフォーカスされがちですが、そのSNSがいじめから子供を救う強力なアイテムとなってくれるかもしれません。今回の無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では、SNSを利用したいじめ相談の運用が始まった長野県と滋賀県の現状を報告するとともに、「いじめ減少の大きな足がかりとなるために求められていること」についても記しています。

SNSによるいじめ相談 全国展開へ

すでに、このメルマガでも何度かとり上げましたが、文部科学省の「いじめ防止対策協議会」では、SNSを活用したいじめなどの相談体制について、検討が進められています。スマートフォン(スマホ)の普及で、子供たちの用いるコミュニケーション手段において、SNSが圧倒的な割合を占めることから、電話だけでなくSNSを活用して子供たちからの相談を受ける体制が模索されています。

そして、昨年12月、文科省は、SNSで相談を受ける事業の導入経費として、2017年度補正予算案に2億円を盛り込むこととしました。SNS相談は、当初は、2018年の4月以降に開始する予定でしたが、昨年10月、座間市でSNSを悪用した殺人事件が起きたことで、前倒しされました。今後、参加する自治体や教育委員会を募り、全国20カ所程度で事業を始める、と報道されています。今年度中に着手されるもので、まさに、SNS相談元年といえる年になりそうです。

現在、各地での取り組みも進んでいます。

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