学級崩壊の原因は教師にあり。なぜ優秀な先生は体罰を与えないのか

ijime20171221
 

いじめと違い、体罰などによる指導死や学級崩壊となると、被害に遭った側に非があったような見方をされるケースが多々あります。しかし、無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では、それらの原因はすべて「教師」にあると断言。その理由と、保護者の心得についても詳しく記しています。

教師の体罰やパワハラから子どもを守るには

体罰については、これまでも色々と意見が交わされています。「体罰はいけない」、「暴力だ」、「スポーツのチームをよくするため体罰は必要だった」、「子どもから感謝されてきた」等々です。ここでは、かくあるべしの見方ではなく、別の視点でひも解いてみたいと思います。

体罰死について

体罰や教師による指導死は、これまでも学校の中で一定の割合で存在しています。各報道によれば、今年4月、仙台市で、中学2年の男子生徒が飛び降りて死亡しました。教師が授業中に生徒の口にガムテープを貼ったほか、自殺前日にも生徒の頭をたたくなどしたことを仙台市教委が市議会に報告しています。

また、記憶に新しい事件では、福井県池田町で、担任による厳しい指導を受けて中学2年の男子生徒が自殺しています。町教委の調査報告書では、叱責を受けていた際に、生徒が過呼吸の症状を訴えていたり、土下座しようとしたりするなど、精神的に追い詰められていたことが明らかにされています。自殺した生徒は、母親に「僕だけ強く怒られる。どうしたらいいかわからない」と泣きながら訴えて登校をしぶることもあった、と報道されています。逃げ場のない状況下でのこの生徒の気持ちをおし量ると涙を禁じえません。

さらに、保護者へのインタビュー報道の中で、「調査委員会の報告の中で、息子が発達障碍の疑いがあったことが言われているが、小中学校からそんなことは一度も指摘されたことはなく家庭内でも問題はなかったので、今さらそのようなことを言われても…」という発言があったことが印象に残っています。

一般的に、いじめ自殺の時と同様に、体罰死においても、第三者機関が設置され、調査します。その調査では、「なぜ、教師がそのような指導に至ったか」に対する分析よりも、「児童生徒やその家庭側にいかに問題があったか重点が置かれてしまうのが一般的です。

教育委員会や第三者委員会は、決して隠しているつもりはありません、もちろんそうでしょう。しかし、調査報告書を読むと、教師の資質や性格、クラスを崩壊させた経歴などに、読み手の意識が向かないようにできています。そういう意味で、教師は守られていると言えます。

民間会社で、重大な事故があったとき、会社側ではなくクライアント側ばかりに責任を求めるのはおかしいでしょう。しかし、教育界においては、それが当たり前のように行われています。それぞれの問題点を深めてみましょう。

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