数々の含蓄のある言葉や教えを伝え続けるネイティブアメリカンの人々。今回の無料メルマガ『たった一つの小さな「コツ」があなたを変える』では、著者で大学講師でもある野澤卓央さんが、その「叡智」のひとつを紹介しています。
ネイティブアメリカンの叡智
しばらく前から口伝で続くネイティブアメリカンの叡智を学んでいます。その中で、
他の人がどうするべきか、からは世界の平和はありません。
という言葉に出会いました。相手が変わるように働きかければいつか相手は変わってくれる、上手くいく、という淡い期待が僕の中にありましたが、それが崩れ落ちるような感じでした。
相手を変えようとする僕の中には、自分が正しく相手が間違っている、という、物事を良い悪いで見ている自分がいます。夫婦関係でも自分の正しさを主張し、相手を変えようとすれば、たとえ相手をうまく説得できたとしても、相手の中には我慢や反発が生まれ、互いへの信頼や安心感は壊れていきます。かといって、何も言わずに我慢しても、相手を否定してしまう自分はダメだと自分を変えようとしても空回りします。
人や出来事に不快な感覚を感じるとき、人を変えようとするでも、自分を変えようとするでもなく、「その問題は私に何を教えてくれているのか?」と見てみる視点が必要。どんなに不快に感じる出来事や出会いも、自分に必要なことを教えてくれている。不快な問題から問われていることに気づくと、問題が問題でなくなったり、相手が別人の様に変化する体験を僕自身何度もしてきました。
僕が誰かや、会社、社会を変えようと働きかける限り世界の平和はない。起きている出来事や人を良い悪いなく観て、湧いてくる感情と感覚から気づきを得ていく。人間の内側と外側を融合する生きる知恵をひとりひとりが身につけたとき、世界に平和や調和が生まれるのかもしれません。
そして、自分を知り問題から問われていることに気づく力を身につける事で、この世界から自分は愛されていることや、自分が何をしに生まれてきたのかが分かるのだと思います。
ネイティブアメリカンの叡智はまだメルマガで書くことができないほど深く、体感として落とし込みながら、分かち合っていきたい思います。
【今日のコツ】
世界に平和と調和を求めるとき、自分の内側に平和と調和をつくる。
image by: Shutterstock.com