ちなみに、YI Technologyは、アクションカメラや家庭用のセキュリティカメラの会社ですが、会社訪問するまでは、自社工場を持った会社だと頭から思い込んでいたのですが、それは全くの勘違いでした。YIのビジネスは、Appleのビジネスに近く、ハードウェアの設計とソフトウェアの開発のみ自分たちで行い、実際の製造はアウトソースしているのです。
製造をアウトソースしているとは言え、完全に相手任せにしてしまうと品質が上がらないので、製造プロセスの設計までし、試作の製造ラインまでは自分たちで行なった上で、大量生産をアウトソースしているとのことです。
ちなみに、行きは上海空港まで車で迎えに来てくれたので車で行きましたが、帰りはリニアモーターカーで空港まで行きました。「帰りも車で送るから」と強く主張するので、それを振り切るのに少し苦労しましたが、なんとか乗ることが出来ました。
磁気浮上型なので、「どんな乗り心地なのだろう」と楽しみにしていたのですが、思ったより揺れがあり(モノレールのような乗り心地です)、新幹線の方がずっと乗り心地が良いと感じました。一応磁気で浮上させているものの、風などの影響で結構上下動があり、その結果、程速度用のタイヤが時々触れており、それが振動として感じられるのだと思います。
ちなみに、JRは東京から大阪までリニアを建設していますが、使う立場から言えば、(上海のように)成田空港と東京駅の間に設置してくれた方が、ずっと付加価値は高かっただろうと思います。
「EV化」が加速していると言われている中国ですが、私の見る限り、まだまだ始まったばかり、という感じです。一番目立つのはテスラで、滞在中に10台ぐらい見たと思います。私の暮らすシアトルよりは少ないですが、日本よりははるかに多いです(日本で Tesla を見かけたことはありません)。しかし、変化のスピードはどの国よりも早いので、2~3年でガラッと変わっている可能性は十分にあります。