そんな両者に緊迫感がある状況のなか、市民団体の代表2人が逮捕され、政治犯としてマドリードの牢に投獄されました。国家反逆罪と捉えられ10年を超える禁固刑だと言われており、これに対してバルセロナでは市民の3分の1近くが集まる巨大デモが起きています。
現在、イギリス、カナダ、アイルランド、ベルギー、スイス、スロヴェニア、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、リトアニア、ラトビア、エストニアが、カタルーニャの独立支持を表明しており、米国、ドイツ、フランスは独立反対を表明していますが、G7加盟国の中で、カタルーニャ紛争に対する立場表明や見解等の声明・談話を出していないのが、残すところ日本だけとなりました。
本来、スコットランドのように、中央政府が市民の権利として正式な投票を実施させれば、事態はもっとシンプルに進んだのでしょうが、結果を恐れて中央政府が許可を出さなかったため、状況は今日のように混乱しています。
カタルーニャの市民および多くのEUの市民は、投票日以降今日まで、中央政府のフランコ主義者が、カタルーニャ市民や州警察や州議会を襲撃し、圧政を行なっていると考えています。なにしろ、いまもスペイン政府はカタルーニャ州に、独立宣言を諦めたら、州首相を逮捕し懲役7年で許す、独立宣言したら首相は死刑と一方的に宣告しているからです。
混乱は、当分続くと思われます。
(現行のEUルールでは死刑は廃止されているが、今後、ルール外になる可能性の意を含む。EUを離脱する英国では、現在、死刑制度復活の議論が活発化している)
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