無料メルマガ『マスコミでは言えないこと』の著者でITジャーナリストの宮脇睦(みやわき・あつし)さんによると、つい先日まで「期日前投票」を積極的に呼びかけていたという野党寄りのマスコミ。しかし、世論調査で「自公圧勝」の結果が出るや一転、「期日前投票」という言葉すら発しなくなり、連日世論調査の結果を繰り返し報じるようになったと言います。その狙いについて、宮脇さんは「あくまで推論」と前置きした上で持論を展開しています。
1分でわかる「議席予測」と「期日前投票」
第48回衆議院選挙も終盤戦にさしかかり、自民党圧勝が各所で報じられますが、そこに「意図」を感じずにはいられません。今回は選挙報道と、その意図についてざっくりとながら、「知ったかぶり」できること請け合いのお話を、それぞれ1分で伝わるようにまとめてみます。
まず、議席予測について。
マスコミ各社の世論調査で大差がついた場合、有権者が勝ち馬に乗ろうとする「バンドワゴン効果」と、反対の投票行動をとる「アンダードッグ効果」の2つがあるとされています。
地滑り的大勝と報じられるのが前者で、善戦や意外な結果が後者ですが、どちらも結果が出てからの後講釈に過ぎません。だから、どちらとも言えるというのが事実です。
そもそも集計も「電話調査」をベースとしますので、固定電話を持たない世帯の声は反映されず、さらに現地取材と選挙プランナーなどの「さじ加減」が加わるので、盤石な後援会を持つ、いわゆる「選挙に強い政治家」ぐらいしか当たらないというのが本当のところです。
有り体に言えば競馬の「勝ち馬予想」と同程度の未来予測に過ぎません。