メールでの交渉の大きな特徴は、2つあります。
ひとつは、「返信するまでに時間を置くことができる」こと。
もうひとつは「相手の反応が見えない」ことです。
こちらからの提案や依頼について、どう回答するか、時間をかけて検討されたくない場合、あるいは、こちらの提案に対して相手がどのように反応するかを見て、新たな提案をしたい、といった場合は、メールでの交渉は向きません。
こちらから送る場合だけではなく、相手からメールが来た時も要注意です。
メールで意思を確認された場合、相手方には、こちらからの返信の内容をみてから、時間をかけて次の展開を考える思惑があることが考えられます。
たとえ、相手がメールでの返信を希望していても、折り返しを電話で行ったり、「その点は、重要なことですので面談で話し合いましょう」と提案したり、したほうが良い結果が得られることがあります。
交渉は、よくボールのやり取りに例えられますが、自分がボールを投げるターンでは、その都度、メール、電話、対面と、どの手段によるのが有利になるのかを考えつつ、切り替えを検討することが重要なのです。
交渉を面談で行うか、電話で行うか、メールで行うか、それ自体も交渉の駆け引きの中に含まれている、ということですね。
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