スイス本社も絶賛。ネスレ日本が起こした「ジャパンミラクル」とは

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「キットカット」も「ネスカフェ」も、日本中の誰もが知る商品ですが、これらが日本で独自の進化を遂げていることをご存知でしょうか。「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」は、放送内容を読むだけで分かるようにテキスト化して配信。今回は、すでにある商品から新たな価値観を見出す天才と言っても過言ではない「日本ネスレ」をご紹介します。

ご当地モノや高級品も~進化する「キットカット」

外国人観光客に人気という東京の「MEGAドン・キホーテ」渋谷本店。ここには日本各地のお土産が揃っている。だから帰国前にここで買い込むというわけだ。

中でも人気を集めていたのがチョコレート菓子の「キットカット」。「わさび味」にハロウィンの期間限定「キャラメルプリン味」。「くまもと茶味」はご当地「キットカット」だ。この店だけで「キットカット」は16種類。世界中で売られている「キットカット」だが、こんなに種類があるのは日本だけ。だから外国人に喜ばれるのだ。

一方、「キットカットショコラトリー」銀座本店はキットカットの高級版を扱っている店。「キットカットショコラトリー モレゾン」は1本540円。クランベリーとアーモンドが贅沢にトッピングしてある。いつもすぐ売り切れになるのが「ガトーミニョン」(3個入り、1458円)。有名パティシエとコラボした一品で、しっとりとサクサクが楽しめる。

2階はカフェスペースになっている。呼び物が「氷点下ショコラトリー窒素がけ」(1296円)。マイナス196度の液体窒素で一気に冷やすと、通常とは違った食感が楽しめる。

キットカット」は日本で独自の進化を遂げている。さまざまな「キットカット」を作っているのが茨城県稲敷市にある工場。試作品を作っている開発現場を見せてもらった。

まずはホワイトチョコレートに抹茶のペーストを加えていく。抹茶の量を厳密にはかり、抹茶を1グラム単位で調整した5種類を用意。そして型にアーモンドとクランベリーを入れてチョコレートを流し込む。サックサクのウエハースを置いて形を整え、冷やして固めれば出来上がり。抹茶だけでなく、トッピングの量も変えてみる。

レシピの完成までおよそ3ヶ月。毎日のように試食が続くそうだ。こうして完成した「毎日の贅沢 抹茶ダブルベリー&アーモンド」(648円)は今月発売されたばかり。抹茶の量は2グラムが採用された。

現在、日本で販売されている「キットカット」はおよそ30種類だが、これまでに売り出されたのは300種類以上。今や「キットカット」は、売り上げ日本一のチョコレート菓子なのだ。

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