さて、この状況を手間と考えるか、チャンスと考えるか。みなさんはどちらですか?
ただ、この風潮に全面的に賛成かというと私はそうではありません。それは、「権利ばかり主張して、やるべきこともやらない」というアルバイトやパートも増えてしまうのではないかと考えるからです。
例えば、「シフトに入りたくないときに、入れと言われた経験がある」も問題としていますが、これはすべての場合が問題でしょうか?
もちろん程度の問題ではあります。
ただ、「ごめん! 来週どうしてもシフトが回らなくて。忙しいのはわかっているけど、シフト入れない?」という状況はどの会社にもあると思います。
それを「シフトに入りたくないときは入らなくていい」という権利だけで断られてしまったら、会社がまわりません。
現状ではこのような例を問題にしているわけではないと思いますが、定着してくると段々と拡大解釈されがちです。
ブラックバイト問題は、会社が改善すべきところがたくさんあるのは事実ですが行き過ぎた議論にならないことを祈りたいです。
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