鍼灸師が教える「危険なくしゃみ」の見分け方とカンタン撃退法

nobu20170930
 

10月を迎えいよいよ秋も本番を迎えつつありますが、毎年この時期になると多く聞かれるのが、くしゃみが止まらないというお悩み。季節に合わせた快適生活術を届けてくださるメルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』では今回、東洋医学におけるくしゃみの役割や「注意を要するくしゃみ」の見分け方、そして日々の生活で簡単に実践できるその撃退法について記してくださっています。

ナゾ解き! 東洋医学「秋の止まらないくしゃみのナゾ解き」

朝起きぬけや部屋を出るときに連発するくしゃみが止まらない人に。

【東洋医学なくしゃみの役割】

東洋医学ではくしゃみは「身震い」と考えます。カラダの表面にふれる嫌なもの、違和感を全身を震わせるようにして払いのけているわけです。

● くしゃみで払いのけたいものリスト

  • カラダの冷え
  • 鼻やのどの粘膜のムズムズ違和感
  • 背中にさわる冷や冷やムズムズ感

カラダの冷え

くしゃみの身ぶるいは全身運動でおこなわれます。全身の筋肉を一瞬にして振るわせることで、体表の筋肉や血管の運動を活性化させて体温を高め、体温が体内から逃げないように毛穴をひきしめます

サラサラの鼻水を伴うくしゃみは背中の冷えが原因ですから、やせ我慢しないで一枚衣服を羽織るようにしましょう。

鼻やのどの粘膜のムズムズ違和感

鼻やのどの呼吸器粘膜が風邪やアレルギーなどで炎症をおこしていると粘膜が過敏になります。過敏な鼻やのどの粘膜は少しの空気の変化に対しても敏感に反応してくしゃみを発します。

眼鼻やのどの粘膜は空気に違和感やストレスを感じると、身の危険と認識して炎症をおこします。ストレスフルな対人関係やあわただしい空気の中で過ごしているだけでも、充分鼻やのどの粘膜の炎症がおこります。

嫌な人の前では咳やくしゃみなどの生理現象がおこりやすいです。そんな人の前に出るときには、事前にマスクの着用をおススメします。

背中にさわる冷や冷やムズムズ感

肩や背中はカラダのバリヤーです。カラダに侵入しようとする風邪を感じると、カラダは自浄作用としてくしゃみをして風邪の侵入をふせぎます。

【秋の止まらない連発するくしゃみ】

秋の涼しい空気は抵抗力の高まっていない肌から体温を奪い風邪を侵入させます。カラダの冷えや風邪の侵入を感じるカラダは、くしゃみを立て続けにすることで体温を一気に引き上げて血流をうながし、肌の抵抗力をたかめます。こうした秋の冷えを連日感じ続けることで、真冬にそなえる抵抗力と代謝の高まったカラダ作りをすませるわけです。

動物でいえば風通しのよい夏毛がぬけて、保温性の高い冬毛に生え換わるような秋本番のセレモニーですね。ひとは毛の生え換わりはありませんが、秋本番にはこんな数日続く連発するくしゃみが断続的に行われ毛穴が丈夫になります。連日のくしゃみがおさまると、カラダは抵抗力と代謝力を冬モードまで高めた兆しです。

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