なぜ人は500円分のコロッケに1000円もの金を支払うのか?

kiyoaki20170925
 

ごく普通の商品でも、「限定色」「地域限定販売」などと謳った途端に爆発的な人気となることがあります。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、そんな付加価値をつけることの「価値」について、コメダ珈琲で知られるコメダホールディングスが運営する甘味処「おかげ庵」などを例にあげ、わかりやすく解説しています。

付加価値をつけることの「価値」

あるお肉屋さんでは、コロッケを1個50円で売っています。安さと美味しさでよく売れているのですが、その横で1個1,000円の大きなコロッケも売られています。多くは売れないものの、その珍しさで買っていくお客さまもいます。

話題性もあるので、メディアにも取り上げられ、巨大コロッケのお店として有名になり、さらにお客さまが増えています。

しかし、このコロッケは、1個50円のコロッケの10倍の大きさです。単純に考えれば、1個500円で売れば良いのですが、価格は20倍の1,000円。

それでも売れるのは、「驚き珍しさ」があるからです。付加価値をつけることの価値」とも言える事例です。

お客さまに手伝ってもらう

株式会社コメダホールディングスが運営する甘味処「おかげ庵」には、自分で団子や五平餅を焼くことができる、「焼物」というメニューがあります。電熱式の焼き台が出てきて、お客さまが自分で焼くのです。

その場ですぐに食べるものなので、焼いてから出せば良いのですが、お客さまはこの「ひと手間を楽しんでくれます。現代人は、あまりこんな作業をしたことがないので、面白がるのです。

お客さまに手伝ってもらう」。これも集客のアイデアです。

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