「ひとり」「まわり」、いずれも日常的によく使う言葉ですが、いざ漢字で書こうとなると、「あれ、この場合はどの表記だっけ?」となってしまいがち。さらに、「代金」と「料金」などという曖昧な言葉の使い分けにも迷ったり…。今回の無料メルマガ『仕事美人のメール作法』では、そんなややこしい漢字や言葉の使い分けについて、著者の神垣あゆみさんがわかりやすく解説しています。
「ひとり」の表記
「1人」と「一人」と「独り」。
いずれも「ひとり」と読みますが、それぞれに使い方が異なります。
人数を示す場合は「1人」。
例)3人のうち1人が有資格者です。
「一人」は成句、慣用句、決まり文句で用います。
例)一人息子、一人天下
「独り」は単独、独立の意味合いで使います。
例)独り言、独り占め、独りぼっち
上記は新聞の統一表記によるものです。「一人」か「独り」か迷う場合は、「一人」とします。
「ひとりあるき」は2種類の表記があり、「一人歩き」は文字通り、一人で歩くこと。
例)夜道の一人歩き
「独り歩き」は、独立、物事が勝手に進むことを指します。
例)経済的に独り歩きできるようになった。
言葉の独り歩き
「独り歩き」に似た言葉に「独り立ち」があります。これも文字通り、独立、誰からの援助も受けず自分一人で生活していくことを意味します。
例)親元を離れ、独り立ちする。