米少女の「日本風」写真が炎上。なぜ「文化の盗用」騒ぎが続くか?

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アメリカ人の小さな女の子が和装をして自分たちで考えた「日本風のお茶会」を楽しむ風景。ちょっとヘンテコな白塗りのお化粧が、とっても微笑ましく映ります。しかし、今この写真を掲載したブログが大炎上しているのだとか。NY在住で『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者・りばてぃさんが、「ネット上で批判する人」をテーマに、有益なネット情報の選び方について持論を展開しています。

アドラーの「原因論」と「目的論」でネット情報を選べ?!

(1)関係ないのに批判する

最近、アメリカで、興味深い出来事がインターネット上で話題になった。

アメリカ人の母親がブログに載せた幼い娘とそのお友達による可愛らしい日本風のお茶会の様子が、

人種差別だ!!

文化の盗用だ!!!」(cultural appropriation) 

などと炎上したというのだ。

どんな内容かと気になって、問題になった「the gala gals」というブログの「Japanese Tea Party」という記事を見にいって、正直、驚いた。

和服姿のアメリカ人の小さな女の子たちが、おままごと感覚で、彼女たちなりに演出した日本風のお茶会を楽しんでいる

ただそれだけなのだ。

実に、微笑ましい。

日本人の皆さんなら、まったく問題ないと思うだろう。

いや、それどころか、アメリカの子ども達が伝統的な日本の文化に興味を持ってくれたことに、ささやかな喜びを感じたり、ちょっぴり幸せな気分にすらなるかもしれない。

批判どころかお礼や感謝の言葉を伝えたくなるだろう。日本人なら。

ところが実際には、この素敵な日本風のお茶会風景が、

「人種差別だ!!」

「文化の盗用だ!!!」

などと炎上した。

信じられない話だ。馬鹿げている。

〔ご参考〕

なんで炎上したのだろう?とインターネット上の論争をよく読んでみると、この記事を批判したり、文句を言ってるのは、実に興味深いことに、当事者である『日本人以外の誰か』だった。

いや、もしかするとその第三者が日頃から持論としている主義・主張に基づいて、批判し、文句を言っているのかもしれないけれど、いずれにしても、第三者は第三者、どうでもいい『日本人以外の誰か』だ。

ぜんぜん関係のないはずの人物が、「人種差別だ!!」、「文化の盗用だ!!!」と批判し、文句を言っているのである。

なんじゃそりゃ、だ。

もしかすると、彼らは、ただ文句を言いたいだけ、誰かを叩きたいだけなのかもしれない。

あるいは、ますます海外で評価が高まる日本文化に嫉妬したり、その足をひっぱりたいということなのかもしれない。

いずれにせよ、インターネット時代ならではの現象と言えるだろう。

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