大切な話をしても、ボーッと話を聞いているだけの新人を見てイライラしている方は少なくないと思います。が、もしもそれが自分の話し方の問題だとしたら…。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者の坂本りゅういちさんが、「メモをとってもらうための工夫」について記しています。
メモを取らない人
いつの頃からかわかりませんが、「最近の新人は、メモも取らない」という呆れた声が聞かれるようになりました。入社してくる新人さんに仕事を教えても、メモを取ることなく、ただ話を聞いているだけだというのです。
そういう人たちを、まとめて「ゆとり世代」とか呼ぶようになり、仕事ができない人の代名詞のようにもなりました(ちなみに私もがっつり、ゆとり世代ですけど)。
しかし、なぜメモを取らないのか?
よく言われるのは、そういう世代の人たちは、書くという行為が減っているからということです。昔は、書くという行為でしか記録に残すことができませんでした。ですが、彼らは幼い頃から携帯やスマホが身近にあって、写真や動画を使うことが当たり前になっています。録音だってスマホでできるので、わざわざ書かなくても、記録ができるわけです。だから、普段からいちいちメモを取ることが当たり前ではなくなっているんですね。
この理由もよくわかります。でも、個人的にはもっと大事なことがあるんじゃないかと思っています。伝えていることに、メモを取る工夫があるかどうかです。
例えば、「こういう時はこうしましょうね」という仕事の仕方を教えたとします。これだと一方的にやり方を教えているだけなので、メモに取ろうが、録音していようが変わりません。むしろ、やり方が書かれたマニュアルを見た方がよっぽど早いでしょう。