先日、韓国・ソウル市内にある西大門刑務所の跡地にある慰霊碑に、跪いて頭を下げたとして、猛烈な批判にさらされている鳩山由紀夫元首相。14日にジャーナリストの上杉隆氏がアンカーを務めるインターネット報道番組「ニューズ・オプエド」に生出演し、今回の騒動について語った。
炎上するな……と思ったが、ひるむべきではないと思った
帰国早々、自宅前には右翼の街宣車が大挙して襲来中とのことで、「ネトウヨだけでなく、本当の右翼の方々もおいでいただいている」と冗談交じりで語った鳩山氏。
今回の渡韓については、もともと「東アジア国際平和会議」という会議への出席が主な目的で、日本からは鳩山氏のほか、近藤昭一氏(民主)や照屋寛徳氏(社民)といった現職の国会議員たちも同行していたという。
鳩山氏によると、西大門刑務所への訪問は現地にて決断。日本統治時代には思想犯・政治犯などが投獄されていた西大門刑務所には、韓国国内でこのところ英雄視されているという柳寛順をはじめ、多くの独立運動家が過酷な拷問で命を落としたという歴史があり、それに対し「日本側からメッセージを出さないのはおかしいだろう」という思いから、訪問することが適切であると考えたという。
また、批判を集めている例の行為については、「慰霊碑の前に黒い敷布が敷かれていて、常識的にそこを土足で行くわけにはいかない」と思ったとのことで、「日本でもお仏壇の前では、座って手を合わせてお辞儀するのが普通で、跪いたことには違和感がなかった。韓国式の形でお参りをさせていただいた」と説明。そのいっぽうで「“これは炎上するだろうな……”とは思ったが、それでもひるむべきではないと思った」と、率直な胸中も明かした。
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