契約を取るため、商品を購入してもらうため、日々必死に営業や接客をこなしている方でも、案外自分が「どんなトーク」をしているのか把握している方は多くないようです。そんな向きにおすすめなのが、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者・坂本りゅういちさんが紹介している「ふりかえり法」。接客のプロでもある坂本さんが「効果てきめん」というその手法とは?
文字に起こすと
つい数日前、ネットである話題が盛り上がっていました。お笑いコンビの「サンドウィッチマン」のネタが、文章にしても面白いという話題です。
みてみると、確かに文章で読んでも笑えるネタが多かったのです。短いネタだと、例えばこんな感じ。
富澤「なぜボケ老人はいるのにツッコミ老人はいないんだ」
伊達「なんだよツッコミ老人って」
富澤「見るもの全てにつっこむ老人。『湯呑じゃねえか!』『入れ歯かよ!』『家族ってなんだよ!!』」
伊達「それボケてんだよ」
笑いの好き嫌いはあるんでしょうけど、個人的にはやっぱりこの二人すごいなぁ、なんて思いながら見てしまいました。
ところで、これを見て思い出したことがあります。実は私も何度か、接客を文字に起こしたことがあるのです。
1日仕事が終わって帰宅してから、その日の接客を思い出します。「いらっしゃいませ」から、その後の接客の流れを思い出しながら実際にノートに書いてみるのです。そうすると、かなりいろんなことが見えてくるようになります。
売れなかった接客の内容を書いてみると、やたらと私が延々喋っています。しかも、その内容が文字に起こすのが面倒くさくなるくらいに長いのです。
こちらの商品は素材がウンタラカンタラで軽くて使い勝手がいいですよ。他の商品だとあーだこーだなので、こっちの商品ならどうたらこうたら。でも、〇〇があるので…。
もう長い! 誰がそんな話聞くんだって思うくらい長い!
逆に、売れた接客を文字起こしするとすごく端的に商品の良さを伝えられていたりもします。それに商品の話ばかりではなくて、ちょうどいいタイミングでお客様に質問を投げかけているのがわかったりもするのです。
接客には「ふりかえり」がとても重要です。今の接客がどうだったかをふりかえることで、良い点、改善点を知ることができ、次に活かせます。文字起こしは、それをより具体的にするための一つの手段なのです。
電話応対でも、営業トークでも同じです。一度、自分の言葉やお客様の言葉を文字に起こしてみると、多くのポイントが見えます。なかなかふりかえりをする時間や余裕がないという方は、こんな方法もオススメです。
今日のおさらいです。
- 接客を文字起こししてみる。
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