もっと深刻な引きこもりのまま50歳を迎えるというケースもあります。先日、名簿を提出してもらえない状況を憂う理事長さんが、言っていました。
「もう、分からないんだよね。誰がどのような状況で暮らしているか。どうも、80歳代の親のところへ、途中で戻ってきたまま引き込もっている50歳の男性がいるらしいけど、もちろん届出はないし、親は近所とも付き合わないし、その息子の姿もほとんど見ないので、管理員さんしか存在を知らないんだよね。親が隠したがっているので、知らないふりをしているべきかとも思うけど、親が弱ったらどうするのか心配なんだよね…」
と。話を聞いた私も心配になりました。
引きこもりの人の就労支援は、ほとんどが34歳までと言われます。40歳になると難しいと言われる中、50歳を迎える人も、今後どんどん増えてくると思います。この理事長さんのように、何となく察して気にしてくれている人がいるのはまだましで、本当に、マンションの中で孤立していても、誰も気がついていない高齢親子も、きっとたくさんいるんだろうと思います。
みんなが、さりげなく近所に注意を向けるって、やっぱり必要ですね。で、もう少し、踏み込んで、ちょっとおせっかいに働きかけることも…。そのおせっかいが、孤立している人を救うことにもなります。私も、ちょっとおせっかいになろうと思います。
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