人も車も消えた。誰もいないニューヨーク
Genaroさんはこれまで2014年クリスマスのパリ、2015年クリスマスのロンドンなど、街から人が少なくなるホリデー期間の大都市で撮影をおこなってきました。
その後、クラウドファンディング「Kickstarter」を通じて、資金を集めながら「Desert in the City」プロジェクトのスタート。2016年の感謝祭の時期にニューヨーク、同年クリスマスの時期のローマといった2大都市で撮影をおこない、「誰いない大都市」の写真撮影に成功しています。
中でも、注目すべきはプロジェクト第3弾のニューヨーク。人口約850万人を抱えるアメリカ最大の都市ニューヨークですが、彼が撮った写真を見ると、「これが本当にあのニューヨークなの?」と疑ってしまうほど、人も車も誰もいない静寂に包まれた街に変身しています。
どうですか? ニューヨークとは思えないですよね?
このプロジェクトのきっかけは意外にも”ハリケーン”から。
「以前から、美しい都市のポートレートの写真シリーズを作り出す方法を探していました。そんなとき、2011年にあったハリケーン・アイリーンが起きるちょうど前に、ニューヨークの写真撮影をしたのですが、その時に道は誰もいなくて、”空のマンハッタン“という不思議な光景をみる機会がありました」とGanaroさん。
「ネットにその写真を投稿したら、反応がすごくて、国内のメディアなどに取り上げられたんです。そこでこのプロジェクトを続けようと、2015年のロンドンでの撮影からスタート。ニューヨークの撮影はかなり大変でした。でも、感謝祭ならきっと人があまりいないだろうと思って、その日に撮影を決めました」。
Genaro Bardy
パリを拠点とした写真家。これまでに旅行会社、ブランド、アーティストなど様々な分野で活躍中。現在、Kickstarterのプロジェクト詳細はこちら。
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