まだ東日本大震災の余震は続く。東北で震度5弱の衝撃
2月28日午後4時49分ごろ、福島県沖を震源とする地震があり、福島県相馬市や宮城県岩沼市などで震度5弱(M5.7、深さ52km)を観測した。
東北地方で震度5弱以上を観測したのは2016年11月22日以来となる。遠くは東京、静岡あたりでも揺れを観測したので、ご記憶の方も多いことだろう。
気象庁の会見によると、今回の震度5弱の地震はプレート境界で発生した「逆断層型」の地震だったと説明。東日本大震災の余震との見解を明らかにした。
この震度5弱の地震発生を事前に予測し、発表していた人物がいる。日本地震予知学会会長で電気通信大学名誉教授の早川正士氏だ。
時期、場所、規模ともに的中した地震予測の精度
その予測データは、もちろん事前にネット上で公表されている。
早川教授が3月14日から新創刊するメルマガ「【1週間前に地震を予知】早川教授の最新『WEEKLY 地震予報』」のサンプル号が、まさにそれである。
以下のデータを見てみよう。1つは2月28日の震度5弱、もう1つは2月19日に発生した震度4の地震。それぞれの兆候が観測されたため、サンプル号に2つの予測情報を出したという。
【サンプル1】
<解析者からのコメント>
南東北から北総にかけて強く揺れを感じる地震が起きそうです。 陸域の地震ではM5.5程度、海域の地震はM6.0程度になる可能性があります。 地盤の弱いところでは強く揺れを感じる恐れがあります。
[見解]
○2017/2/27 00:03 福島県沖 M4.9 震度4
⇒時期:的中、地域:的中、規模:的中
○2017/2/28 16:52 福島県沖 M5.6 震度5弱
⇒時期:的中、地域:的中、規模:的中
【サンプル2】
<解析者からのコメント>
引き続き、南東北から北総にかけて強く揺れを感じる地震が起きそうです。 陸域の地震ではM5.5程度と予知しており直接地震で被害がでる可能性は低いです。ただ、海域の地震はM6程度と予知しており津波を伴う可能性があります。その場合、垂直避難が基本ですので高台や避難ビルに避難して下さい。
[見解]
○2017/2/19 18:19 千葉県北東部 M5.4 震度4
⇒時期:6時間ズレ、地域:的中(茨城県震度4)、規模:的中
●(参考リンク)【1週間前に地震を予知】早川教授の最新『WEEKLY 地震予報』登録ページ(サンプル号を参照)
いかがだろうか、サンプル1は時期、地域、規模のすべてが「的中」、サンプル2も時期こそ6時間のズレがあったものの、地域、規模ともに「的中」している。
地下だけでなく、地上・宇宙空間にまで目を向けた先見性
早川教授は長年の研究で、大きな地震が迫ってくると、地圏(地下)、大気圏(地上)、電離圏(宇宙)に異常をきたすことを世界で初めて発見した地震予測界の権威の一人だ。
地震は地下の活動による直接的な現象だけでなく、宇宙空間にまでその影響が及んでいることを突きとめた功績は大きい。
この発見後、早川教授は地震の起こる約1週間前に顕著に前兆現象をつかむ技術を開発(特許第4867016号)して短期地震予知の実用化に成功した。
首都直下型地震や房総半島沖地震、南海トラフ地震など、国内で近いうちに巨大地震の発生が疑われている地域は数多い。
従来、地震発生の「時期、地域、規模」を予測することは困難だと言われてきたが、ここまで精度の高い早川教授の地震予測を参考にすることで、来たるべき巨大地震に備えて、避難経路の確認や備蓄準備を進める際の参考にすることが可能だ。
予測されている巨大地震の震源域近くに職場や住居、学校などがある人たちの、地震に対する恐怖心は想像に難くない。
常に揺れや津波を怖がりながら生活する必要はないが、いつ巨大地震が発生しても動じぬよう、自身を守る懐刀として、早川教授のメルマガを購読するという「防災対策」はアリではないだろうか。
3月14日、まぐまぐ!より満を持して創刊されるメルマガ、「【1週間前に地震を予知】早川教授の最新『WEEKLY 地震予報』」。
こうしている間にも、巨大地震の足音はすぐそこまで来ているのかもしれない。
文/蒸 餃子(MAG2 NEWS編集部)
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