春を運んできてくれる風といえば、「春一番」。まだまだ寒いこの時期、待ち遠しいという方も多いのではないでしょうか。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、そんな春一番についてのあれこれが紹介されています。
春は風に乗ってやってくる?
立春を過ぎると待ち遠しいのは「春一番」のお知らせ。ところで、この「春一番」というのはどういう風なのでしょうか?
冬の間は「西高東低」、いわゆる「冬型の気圧配置」となります。つまり、日本列島の西側に高気圧が、東側に低気圧がある形です。
冬の終わりから春にかけて、低気圧は徐々に日本列島の南側を通るようになります。さらに季節が進むと、もっと北側を進むようになり、やがて日本海を北東に進むようになります。
低気圧というのは、他よりも気圧が低いところ…ということは、他から大気が流れ込んでいきます。日本海に低気圧があると、日本の南側からその低気圧に向かって強い風が吹き込むことになります。南風ですから暖かい風です。これが春一番の正体です。
もう一度まとめると
- 日本海に低気圧があること
- 南寄りの強い暖かい風
ということで、気温も上昇します。
この「春一番」はれっきとした気象用語なのですが、地域によって条件は変わるので、全国一斉にお知らせがあるものではありません。「春一番」の名前のとおり「春」のものです。気象庁の定義では「立春から春分まで」と期間が区切られています。
ところで、「春一番」は嬉しい春のお知らせではあるのですが、急な温度情報があり雪崩の危険も言われます。また低気圧が過ぎた後(翌日など)には、強い北風が吹き込んできます。
強い風にはくれぐれにも注意…です。
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