『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。日本一周の旅を終え、ついにアフリカ横断の出発点・エジプトに到着したと思ったら、さっそくボッタクリ被害に遭うという「しくじり」の数々をやらかしていたことは前回お伝えした通り。怪しい男とタクシーでピラミッドへ向かい、ラクダに乗らされて現金を要求されたり、誰もいない砂漠地帯に連れて行かれた大魔王は、さらに多くの現金を要求されていたようで。。。
エジプトに到着した大魔王が、痛〜い「しくじり」。さらに大金をボッタクられ大ピンチ !
ガッハッハッハッハッハ!!ハッピーニューイヤー。大魔王ポルポルだ。
新年早々、申し訳ない。我輩の2017年は反省と懺悔から始まります。詳しい内容は先週の記事を読んでください。8万円ボッタクられるまでの序章が書かれている。
【先週までのあらすじ】
初の海外旅行先にエジプトを選んでしまい、滞在2日目にして変なエジプト男に高額な「個人ツアー」を勝手に組まれてしまった。
そんなことも全く分からないまま、ノコノコとその男に付いていくと、連れてこられたのはエジプト人のマフィアのアジトの様な村だった。その村から逃げようにも、外にはたくさんの野犬がいるので逃げられない。
そのまま、村から近いピラミッドへ案内してくれるというガイドのエジプト人2人が我輩をラクダに乗せ、ラクダから下りれなくして現金30000円を要求してきた。我輩はまだ死にたくないので、その場で3万円を支払い、砂漠の無法地帯まで案内されたのだった。
大魔王ポルポルの運命やいかに。。。
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砂漠の無法地帯を、ガイドしているエジプト人2人と我輩がラクダに乗って進んでいる。この無法地帯にはたった3人しかいなかった。
我輩のいる場所からピラミッドは見えているのだけど、観光客がたくさんいる場所とは違って、ピラミッドの裏側を案内されている。なので、誰にも気づかれないのだ。
もちろん、少しだけ人はいるけれど、アジア系がいないので寂しくなった。この時点でおかしいなぁ…とは思っているのだが、1億歳以上も生きてきた我輩ですらピラミッドなんて一度も来たことがないので「こんなもんかなぁ。。」と勝手に感じていた。
しかし、先週も言ったように、我輩の心はピラミッドを遠くから眺めて、
「あぁ..あれがピラミッドかぁ..」ぐらいでいいのだ。別にピラミッドに入りたいわけでも、ラクダに乗りたいわけでもない。
それどころか、砂漠に住む「野犬」というオプションが付いている。噛まれれば即アウト、狂犬病になってしまう。それでは笑い事では済まされない。。。
例えば、ラクダがコケて野犬を刺激してもアウト。急にラクダが走り出して、遠くに連れていかれてもアウト。そんな恐怖と闘いながら1時間ほど、砂漠をウロウロした。
ピラミッドの前で嫌々ながら写真を撮らされたり、ホームレスっぽい男が瓶のコーラを渡してきて「なにコレ? ツアーについてるサービスか?」と思いながら飲むと「500円!」と、お金を要求してくる。
初海外旅行の我輩にとってみたら、とにかく「エジプトはカオス!」としか思えなかった。
我輩の心が嫌々モードのまま、よくわからんピラミッドを3つも回り、ガイドしてくれているエジプト人はアラビア語で説明するし、何もわからないまま「ようやく、解放目前!」というところまできた。
我輩は「さ、帰ろう」と決心したそのとき、砂漠の無法地で2人のエジプト人が我輩にこんなことを言ってきた。これが、先週に続いて4つ目のしくじりです。
しくじり4:「ドルでチップをくれ」
エジプトの通貨はポンドです。1ポンド札が日本円7円くらい。1ドル札は115円くらいなので、お札1枚あたりの金額は1ドルの方が高いのです。しかし、ここは砂漠の無法地帯。ここで殺されれば半世紀くらい誰にも見つけてもらえないだろう。
2人のエジプト人:「チップをくれ」
魔:「はっ?」
2人のエジプト人:「写真を撮ったり、案内したのは俺たちだろ?」
魔:「それが仕事やん!」
2人のエジプト人:「チップをくれ」
魔:「ポンドで5ポンドづつな」
2人のエジプト人:「何を言ってる! ドルに決まってるだろ!」
魔:「ドルはない! ノーマネー!」(お金を持ってるけどウソをついてる)
2人のエジプト人:「お前のバックを見せろ!!」と言ってカバンを触ってくる2人。
正直めんどくさい…我輩はそう思ったので1ドルづつ渡した。
2人のエジプト人:「ちがう! 何を言っている、50ドルだ!」
魔:「あほやろ、おまえ」
2人のエジプト人:「いいから早く!!」
もうめんどくさかったのと、誰もいないことで不安が募り、ストレスまでたまったので1人づつ50ドルを渡した。でないと、時間がもったいないのだ。
そしてチップを渡して、無事にアジトに帰り、我輩はもうホテルに帰ろうとした。すると、我輩をタクシーでここまで連れてきたエジプト人が、
「昼食にしよう」
「お土産を買え」
「おまえのバックはおれが持ってやろう」
さらっと書いてますが、これらのやりとりを5分ぐらい行った。もちろん全て「No」。
しかし、これはまだマシ。ここで我輩は5つ目のしくじりを犯してしまいます。
しくじり5:「ついに指を詰められかねない状況になった」
ヤクザ映画やドラマで、よく「マフィアやヤクザが指を切るような切迫したシーン」がありますよね。あの恐ろしい緊迫した雰囲気と思ってもらえればいいです。
ことの発端は、ここまでタクシーで連れてきたエジプト人から「お前、砂漠でガイドにドルでチップを要求されたのか?」と言われたことから始まります。
エジプト人:「ラクダに乗っててガイドがチップを要求したか?」
魔:「ドルで要求されたけど」
エジプト人:「ドル!?!?!?!?!?!?」
魔:「そうだ」
エジプト人:「それはあげすぎだ! 普通はポンドでいい。返してもらえ!」
《ここでドルでチップを渡したガイド役の1人が来る。それ以外にも、村の偉い人、謎の男など合計5、6人が登場》
我輩は5~6人のエジプト人に囲まれました。圧倒的に不利なのは、日本から来た我輩だけ。
エジプト人:「お前ドルでチップを要求したな!」
ガイド:「もらってない」
エジプト人:「何を言ってる! この日本人が、お前からドルをもらったって言ってるぞ」
《ここでガイドのヤツが100ポンド札を見せる。ドルではありません、ポンドです》
エジプト人:「おい! 日本人! お前! これはポンド札じゃないか、ドル札ではないぞ!」
魔:「・・・」
エジプト人:「どうなっているんだ!」
魔:「なるほどな。ここで俺が『違う』と反抗したら、余計にめんどくさくなって、最悪の場合、死ぬんやな、俺は…。よし分かった。100ドルで命を買ったと思うよ。この村はみんなグルなんやな。●ね、人間の●●。●●人め! お前が死んで、その保険金で100ドル返せ! ●●●●! ●ぬ価値しかないやつめ!」(日本語なのでエジプト人には通じてないけど、むちゃくちゃストレスが溜まってる)
エジプト人:「おい! どうなんだ! 謝れ!」
魔:「Sorry、ごめんなさい、●ズ!」
エジプト人:「よし、いいぞ」
実際はもっと緊迫したやりとりでした。
そんな雰囲気の直後に、タクシーでここまで我輩を連れてきたエジプト人がとんでもない発言をします。
それがコチラ。
しくじり6:『タクシーでここまで連れてきたエジプト人が、ドルでチップを要求してくる』
もうめちゃくちゃ。1億年生きてきた中でナンバーワンにめちゃくちゃ。
さっき「ドルでチップを渡すのはよくない」と言った人がドルでチップを要求してきたのです。
会話の一部始終がこちら。
エジプト人:「タクシーで連れてきたのは僕だし、この問題を解決したのも僕だ」
魔:「だから英語は分からんって…」
エジプト人:「ドルでチップをくれ! 50ドルだ!」
魔:「ん…?お前、それって正気か?」
エジプト人:「チップだ。ここまで連れてきただろう!」
魔:「いやいや、ちゃうねん。そこじゃないよ! すごい精神やなぁ….」
エジプト人:「ドルだぞ。ドル!」
魔:「エジプトってそんな感じなん?」
エジプト人:「早くしろ!」
魔:「まぁええわ。もう、どうでもいいよ。10ドルでいいか」
エジプト人:「50ドルだ」
魔:「だから、なんでやねん!」
しかし、ここは敵のアジト。渡すしか方法はありません。
そして、ここから抜けるにはタクシーに乗ってアジトを出て、市街地に抜け、逃げるしかありません。なので、渡しました。しょうがない…。
エジプト人:「よし、いいだろう! タクシーで次のピラミッドに行こう!」
そう言って、タクシーに乗り、次のピラミッドに行くことにしました。
が!我輩は、またぼったくられるのが分かっています。そのため、初めは睨みつけながら、「行こう行こう」とウソを言いました。しかし、市街地の方に来て、我輩がエジプト人に
「やっぱり眠い。ホテルに案内しろ」
と言い、逃げようとしました。しかし、ここでもちょっとめんどくさいイザコザがありました。
魔:「今日はここのホテルを予約している。案内しろ!Goだ!」
エジプト人:「ホテル?俺がいいホテルを知っているよ」
魔:「そういうのええって」
エジプト人:「テレビもWi-fiもあるぞ!1泊2000円だ。」
魔:「日本人に、エジプトのテレビもあるぞ、ってアラビア語が分からへんやつに、よーいうなー」
エジプト人:「どうだ!そこに泊まれよ」
魔:「この予約してるところだ。Go!Go!」
エジプト人:「俺の知ってるホテルはテレビもWi-fiもあるんだぞ」
魔:「予約してるって言ってるよな?」
エジプト人:「いいじゃないか! ピラミッドも行けるし! なぜだ! なぜいかない!」
魔:「はよせぇ!ボケガァ!●●ぞ!」
いきなりの暴言ですみません。しかし、魔族ともあろうものが「●●●」と言うぐらいの気持ちがなければ、この国ではマジでカモにされます。そんなやり取りを3分ぐらい続けて行い、ようやく予約しているホテルに案内されました。
そこから日本人宿に泊まり、日本語のわかる人に状況を説明すると、ぼったくられていることが分かりました。
現地の警察はおそらく動いてくれないので、帰国後、日本大使館と海外保険に経緯を説明しようと思ってます。
まあ、保険はおりないでしょうけど…。
そんな、大魔王ポルポルの2017年は反省と懺悔から始まりましたとさ。
しくじりまとめ
・払わなくていいお金は払わなくていいけど、殺されそうなときは払うこと
・自己顕示欲を強く持ち、何がしたいのかを明確にすること
・おかしいことはおかしいという
・自分は誰かに生かされているのだと思うこと
・初の海外にエジプトはレベルが高い
ボッタクられたお金:およそ8万円
(つづく)
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『大魔王ポルポルの日本征服の旅』
著者/大魔王ポルポル
日本一周の旅をしている大魔王ポルポルである。旅の裏側、隠れた小話など話したいことは盛り沢山!! だがしかし! タダで公開はできない。メールマガジンで日本のいろいろなことを掲載するのだ。メルマガに記載のアドレスに悩みや質問を送ってくれればメルマガで公開回答するぞ! ガッハッハッハ!!
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