情けないほど英語ができない日本の財界リーダー

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シンガポールで開催される国際会議の日本人スピーカーの人選を任されている元参院議員・田村耕太郎さんが困っています。経済界のリーダーたちが自身の英語力を不安視し逃げまわる、というのです。メルマガ『田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」』にその「現実」が記されていますが、ことは深刻です。

情けないほど英語ができない日本のリーダー

「いまどき英語ができるくらいが何だ!」とよくいわれるが、全くその通り。東南アジアで英語ができるくらいでは何の付加価値もつかない。「呼吸ができますか?」くらいの感じだ。ところが「そんな当たり前のこともできないのですか?」と私はいいたい。

9月にシンガポールで開催されるインヴィテーションオンリーのアジア最高レベルのカンファレンス、Milken Asia Summit における日本からのスピーカーの人選をしていて、感じる。英語ができてハイプロファイルな組織のリーダーをしている人の少ないこと!

もちろん、表向き英語ができるということになっている人はたくさんいる。だからアプローチするのだが、多くの場合、彼らが秘書を通じて出してくるのは「こちらの一方的なスピーチで、しかも原稿アリで原稿みながらでもOKにしてもらって、質疑は一切なしでお願いします」というもの。気持ちはわかります。

「すみません。会場におられるのはアジアをはじめ世界のリーダーです。彼らを存分に楽しませてください。原稿はあってもいいですが、ずっと見ながらはご遠慮ください。原則誰が何を言い出すかわからないパネルです。ジョークも含めて臨機応変にご対応いただければ。せっかくの機会なので質疑もお願いします」となると、皆さん逃げてしまわれる。

>>次ページ 政界と財界リーダーのどっちがひどい?

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