「初恋」と聞いて、パッと頭に浮かぶ曲、人、シチュエーション―、これらは当然人ぞれぞれだと思いますが、「初恋に対する思い入れ」というのは誰しも強いものではないでしょうか。一体なぜ? そのヒントが、あの「新明解さん」こと『新明解国語辞典』の「初恋の定義」にありました。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』で詳しく紹介されています。
「初恋」にまつわるエトセトラ
先日、古い曲がたくさんラジオから流れてきたのですが、「初恋」という曲もかかっていました。
「初恋」と聞いてみなさんが思い出す歌はどんな歌ですか?
「初恋 歌」で検索するとaiko、中島美嘉、flowerなどなど色々出てくるのですが、全然知らないことに愕然としています…。
私の場合は、自分がまさに「初恋」をしていた頃の曲、村下孝蔵の「初恋」が一番に浮かびます。
ちなみに、ラジオから流れてきたのは、島崎藤村の詩に曲をつけた「初戀」です。
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
というのは、中学か高校の国語の教科書にも載っていたと思うのですが、ご記憶にありますでしょうか。もうあまりに古すぎてほとんどの人が歌を聞いたことがないかもしれませんね(一時期、お酒のCMで使われていたと思います)。
古今東西、多くの人にとって「初恋」というのは、何か特別な思いが込められるものなのかもしれません。
ちなみに…「ユニークな語釈をする」ということで有名になった『新明解国語辞典』(第7版)では
少年少女時代(青年初期)のうたかたと消えた恋
と定義しています。
「うたかたと消えた恋」と、もう最初から成就しないことが前提になっていますが(笑)、初めてであるからというだけでなく、「成就しないことがほとんど」というのも、思い入れを深くするのかもしれませんね。
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