明るい結果がイメージできるように
いくつか言い換えの実例を紹介したいと思います。
一番いいのは、「○○すると□□のいいことがある」というように、明るい結果がイメージできる言い方です。二人めのお父さんの「ここをもう少し細くするとぴったりはまるよ」もそうなっています。
- 「勉強しなきゃ試験に受からないよ」→「がんばって勉強すれば試験に受かるよ」
- 「靴は靴箱に入れなきゃダメでしょ」→「靴箱に入れると玄関がすっきりするね」
- 「今から用意しておかないと、明日の朝間に合わないよ」→「今から用意しておけば、明日の朝は余裕だね」
- 「どんどん宿題やらなきゃ遊ぶ時間がなくなるよ」→「先に宿題をやっておくと後でたっぷり遊べるよ」
このように言われれば、子どもは気持ちが明るくなってやる気になります。また、日ごろからこのような言い方に心がけていると、ものの見方そのものが肯定的プラス思考になっていきます。
単純に促す
このような肯定的な言い方が一番いいのですが、いつもというわけにはいかないと思います。そういうときは「単純に促す」がオススメです。つまり、「急がなきゃバスに乗れないよ」ではなく「急いで」「急ごう」「急ぐよ」などのように単純に促します。とにかく、否定的にとがめなければいいのです。
- 「お皿を洗わなきゃダメじゃん」→「お皿を洗って」「お皿を洗おう」「お皿を洗うよ」
- 「おもちゃをしまわなきゃ、勉強できないでしょ」→「おもちゃしまって」
- 「もっと集中しなきゃ終わらないよ」→「集中、集中、がんばろう」
ただし、いくら単純に言っているつもりでも語調が怒った感じではとがめていることになりますので、明るく柔らかな語調で言ってください。