元TBSディレクターにして、現在はロスで起業し、「Wowmax Media! 」を経営する海部正樹さんによるメルマガ『ロサンゼルスで起業してしまったボクの本気メルマガ!』。今回は、話題の「高齢者の事故」について。海部さんは、フランスの心理学者ピエール・ジャネが提唱した「ジャネの法則」を引き合いに出しながら、高齢者の事故が減らない原因を独自に分析。さらに、自損事故ゼロである自身が続けている「防御的運転」の方法を紹介しています。
僕の事故対策法
12月になりましたね。 年々、時間の流れが速くなっていくような気がしませんか。 フランスの心理学者ピエール・ジャネが提唱した「ジャネの法則」。 主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者にはより短く感じられるという現象を心理学的に説明したものだそうです。 簡単に言うと、わたしは現在57歳なので、10歳の時の5.7倍の速さで時が流れているということ。 これってやばくないですか?このまま進むと、114歳のときは、いまより倍も速く感じるということになってしまいます。
高齢者の事故が話題になっています。 事故は年齢だけが原因ではないのですが、要因のひとつではあるでしょう。 例えば咄嗟のことに反応が鈍くなるというようなことが考えられます。
NHKのクローズアップ現代で興味深いアンケート結果を見ました。「自分の運転技術で事故を回避する自信があるか?」という設問です。 これに対し年齢が高くなるほど「自信がある」という回答が増えています。 長年積み重ねた経験則があるという事ですね。 ジャネの法則によれば、年齢が高くなるに従って主観時間は短くなるわけですから「まだまだ若い」と思ってしまうのも無理はありません。
これに対し、運転免許に年齢の上限をつけるべきという提案もあるようですが、現行法では年齢による運転免許の失効はありません。 ひとくちに高齢者と言っても個人差がある。 それに一部地域では年齢にかかわらず車は必要ということです。
自動車の自動運転や事故回避の先端技術への期待もありますが、まだまだ実現には時間がかかるような気がします。 では、どうするか。 こうなると自分でできることになります。