毎年12月の天体観測のお楽しみといえば「ふたご座流星群」ですよね。澄んだ空にたくさんの流星が見られるうえに、早めの時間から観測できるので、子供と一緒に楽しめる天体ショーとしても人気を誇っています。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、極大期より少し早めの12月7日の観測をおすすめしています。その理由とは?
冬空を楽しもう
先日、冬の星座についてご案内したところ(「そういえば最近、空を見てないや。悠久の時を感じる冬の星空観察」)ですが、12月といえば、ふたご座流星群は外せません。
お正月時期のしぶんぎ座流星群、夏のペルセウス座流星群と並び、三大流星群の一つです。ふたご座は、先日もご紹介した通り、今見頃の星座の一つ。つまり割と早い時間から観測ができるので、子供さんとも一緒に楽しめる流星群です。
今年の極大期(ピーク)、最もたくさん流星が見られると期待できる時期が12月13日から14日にかけてですが、14日が満月で、しかもふたご座にかなり近いところにあります。
満月は非常に明るく、それだけ流星が見にくくなります(暗い流星が月の明るさに埋もれてしまう)。
ですから、ピークの時期の観測は少々厳しいかと思いますが、出現時期としてはそろそろスタート。極大日ほどではないにしろ、少しずつふたご座のあたりから流星が見え始める時期です。
12月7日が上弦の月ですから、比較的月の出が早く、ふたご座からも離れています。明るさももちろん、満月ほどにはなりません。
流星が少なくても、月に邪魔されない分、見るチャンスも生まれてくるというものです。
ふたご座がどれかがわからなくても、夜、東から南の空にかけて明るい星がたくさん見える方向を見ていると、流星に出会うチャンスが生まれると思います。
ただし、ちらっと見てすぐに見られる、というものではありませんので、じっくり流星を待つためにはしっかりと防寒はしましょう。
じっと立っている、座っているだけで、どんどん冷えてきます。真冬のお出かけの時の装備よりも、さらにもう一枚、というぐらいの防寒対策をして、流星を楽しんでくださいね。