小学生時代に習ったような気はするものの、ほとんど人が普段はまったくと言っていいほど気にかけることのない「漢字の成り立ち」。それだけに豆知識として頭に入れておけば、話の種にできるというものです。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、そんな漢字についてのあれこれが、興味深いクイズとともに紹介しています。
漢字の成り立ちを見つめてみる
みなさんもご存知のとおり、漢字には色んな成り立ちがあります。昔、中国の許慎という人が書いた『説文解字』という本では「六書(りくしょ)」という分類法で漢字が解説されています。
「六書」というぐらいですから6つのパターンで分類するのですが、成り立ちで言えば4つ。残り2つは「使われ方」「用法」なので、今日は4つご紹介しましょう。
まずは最も基本になる2つのパターン。象形文字は「山」や「木」のように、そのものの形をもとにして文字になっていったもの。一方、「線の上に点がある」図を書いて、それがやがて「上」という文字になったというような概念を記号化した指事文字。
次がこれらを組み合わせるパターンです。これも2通りあります。意味のあるものを2つ以上組み合わせるのが「会意文字」。例えば「親孝行」の「孝」の文字。これの上半分は「老」の省略体。「老人」を意味します。それを「子」が背負っています。まさに「孝」ですね。そして、意味を表す部分と音声を表す部分とを組み合わせる「形声文字」。これは漢字の80%以上とも90%以上ともいわれるぐらい圧倒的多数派です。「水」に関係する語には「さんずいへん」、「草(植物)」に関連する語には「くさかんむり」。「心」に関するものだと、左側にある時は「りっしんべん」、下にあると「したごころ」。こういった「部首」は基本的に,意味に関連するものの方が選ばれています。残りのパーツは「音」を表します。
例えば…
- 洞、銅、胴、恫、筒、桐
などは、「同」の部分が音(ドウ・トウ)を表して、それ以外の部分で、水に関係する、金属に関係する、肉体に関係する…ということを表しています。
この部首は小学生ぐらいから慣れ親しんでいて、みなさんもおなじみと思いますが、意外にやっかいです。例えば、全て「門(もんがまえ)」の文字と思うかもしれませんが、下の漢字には1つ仲間はずれがいます。
- 開、閉、間、問
答えは最後に。