地球が自転していることは小学生時代に習いますが、では、その自転が止まってしまったら一体どのようなことが起こるのでしょうか。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、いつか来るかもしれないそんな日以降の地球の姿が記されています。
もしも地球の自転が止まったら
地球の自転速度ってどのくらいでしょう? おおざっぱに言えば、地球の円周は約4万km。1日24時間で1周するのですから、
40,000÷24=約1,666
となります。時速約1,700キロメートル。新幹線が時速250kmとすると、約7倍ぐらいのスピードです。もう想像がつかないのですが、とにかくすごいスピードで回っています。地球などの惑星は、はるか昔はガスだったのが徐々に集まって凝縮されてできました。その時の回転の力を今も引き継いでいます。
止まることはないのでしょうか? もう50億年ぐらい経ってます。スケートの選手だってコマだって、回転しているものは徐々に遅くなって止まりますよね。
実際、少しずつ遅くなっていて、なんでも1万年で2秒ほど遅くなっているそうです。ホッとします。なぜなら…もし地球の自転が止まったら…。想像してみてください。自転しない地球。どんなことが起こるでしょうか?
単純なことですが、まず「朝・昼・夜」がほぼ固定化します。厳密には「公転(太陽の周りを動く)」があるので、全く昼と夜の区別がなくなるわけではありません。ただ、1年の半分が昼で半分が夜になるのです。
昼の側はひたすら暑く、乾燥し、灼熱地獄になっていくでしょう。夜の側はひたすら寒く、雪と氷に覆われた世界になっていくでしょう。半年ごとにそれが変わるわけですが、これだけでも生物の住めない世界になりそうです。安定した気候じゃなくなるということは、あらゆる面で影響が出そうです。
潮汐(満ち潮・引き潮)もどんな影響がでるのでしょう? 大気の動きだけでなく、海流も異常な動きを示せば、きっと生態系も大きく変動し、魚を食料にすることはできなくなるかもしれません。地上でもおそらく穀物・作物は全滅です。
想像するだに恐ろしい世界です。
地球の自転は普段は全く感じないのですが、地球が自転しているからこそ、私たちは生きていけるのです。
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