フランスの人口学、歴史学、人類学者でもあるエマニュエル・トッド氏は、過去に誰もが思いもしなかったソ連の崩壊、アメリカの没落を的中させて一躍有名になった予言者でもあります。そんな同氏がトランプ現象やEUの未来について語った内容が、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で紹介されています。
予言者エマニュエル・トッドは、トランプ現象をどう見る?
世の中には、「予測がピタリとあたる」ので「予言者」と呼ばれる人がいます。フランス人の人口学者、歴史人類学者、歴史学者エマニュエル・トッドさんは、まさに、予言者。この方は、もう何十年も、大きな予測をはずしたことがありません。
まず1976年、当時「永遠に続く」と思われていたソ連の崩壊を予測し、一躍有名人になりました。2002年、トッドさんは、『帝国以後』を出版。アメリカが崩壊に進んでおり、衰退するにつれて世界にとって危険になるという考えを示しました。当時、ソ連崩壊後唯一の超大国になったアメリカの没落を予測する人はなく、世界を驚かせます。しかし、その後トッドさんの予測通りにアメリカが進んでいった時、世界はもっと驚いたのです。また、EUやユーロの行き詰まりについても、早くから警告していました。
そんな予言者トッドさんは、「トランプ現象」についてどう感じているのでしょうか? 朝日新聞デジタル10月1日付にトッドさんのインタビューが載っていました。