2016年からは「山の日」も加わり、日本の祝日は年間で16日となりました。これは先進国の中でも最多なのだそうです。しかし、無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』の著者・嶌さんは、増え過ぎた祝日のせいで時給で働く非正規社員の人たちの収入が激減するなど、必ずしも皆がハッピーではないと指摘、これらの問題をどう解決していくかについて独自の見解を記しています。
祝日急増は問題だ!
9月は敬老の日や秋分の日がありシルバーウィークで出かけられた方も多いと思う。今日はこうした日本の祝日を取り上げてみたい。今年から「山の日」ができ、これによって祝日がない月は6月だけとなった。先進国で日本が一番祝日が多い。
1965年の日本の祝日は9日間だった。今や祝日を月曜日に移動しハッピーマンデーとして土曜日から3連休としたことにより、祝日がものすごく増えた。現在日本の祝日は、年間16日もある。
他の国を見てみると…
- アメリカ:11日
- ドイツ・フランス:10日
- イタリア:9日
- イギリス:8日
上記からもわかるように先進国では最多。そこで国民は喜んでいるのかというと、喜んでいる人もいれば、そうでない人もいるという話を今日はしてみたい。
働き過ぎが経済摩擦の要因に!?
なぜこんなに祝日が増えたかというと、日本人は働き過ぎで経済摩擦の大きな要因だった。1980年代欧米では年間1,800時間の労働時間だったが、日本は2,200時間ぐらいの労働時間。日本の労働は、サービス残業で残業の賃金を払っていない労働が中心だった。この労働時間は世界でもずば抜けて長く、これはまさに労働の安値輸出、いってみれば不正な競争だと世界から批判された。日本人自身もバブルで疲弊しており、もう少し休みが欲しいという状況。そういうことから、祝日が徐々に増加していった。