『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。日本一周の旅を終え、岩手県盛岡市の次は新潟県に降臨。そこでイナゴの佃煮がのっかったソフトクリームや海鮮丼を楽しんでいたと思ったら、今度は、新潟名物「へぎそば」をズルズルとやっていたようで。。。
ママチャリ日本一周を終えた悪魔が、新潟で名物「へぎそば」を喰らう!
ガッハッハッハッハッハ!!
大魔王ポルポルだ。
前回から新潟県に来て、新潟県の征服活動を進めておる。
突然であるが、貴様らは「そば」が好きか?
日本の伝統料理である「そば」。
ツルッとした喉越しがサイコーの「そば」。
あのなんとも言えない味の「そば」。
「そば」「そば」「そば」。
そう、我輩はそばが好きなのだ。
そこで、今回は、そばはそばでも、我輩が新潟県で食べた、新潟名物の「へぎそば」を支配してやったので紹介しよう。
ものすごく美味しすぎて度肝を抜かれた味であったのだ! ガッハッハッハ!!
っと、その前に、「へぎそば」を知らないニンゲンも多いと思うので、「へぎそば」について我輩が説明してやろうではないか。
へぎそばとは、新潟県の魚沼地方が発祥の食べ物だ。新潟の美味しい水を吸った蕎麦を『ヘギ』といわれる器に盛り付けた切り蕎麦のことである。
この『へぎ』がたまらないのである。
だがしかし!
そもそも『へぎ』とはなんだと思う?ガッハッハッハ!!
なんだ。ニンゲンよ。そんなことも知らないのか。
では、我輩が特別に「へぎ」について説明してやろう。
「へぎ」とは、ニンゲン界の剥ぎ板で作った四角い器のことである。そのため「へぎそば」とは、剥ぎ板で作った器に蕎麦を小さな束にして盛りつけていく食べ物なのだ。
そんな由緒ある『へぎそば』を魔族である我輩が堪能してやったという訳だ。
前回は、新潟グルメをとくと堪能してやった。そして、それと同様に我輩は日本征服時にお世話になった人と一緒にいたのだ。もちろん、我輩はお金がない。しかし、腹は減る。
これには、「どうしたものか」と考えたのである。
そこで我輩が考えたのは、
「このニンゲンにとびっきりウマい新潟名物を奢ってもらう」ことだった。
奢ってもらうことで、金がなくても美味いものが食える。奢ってもらう人が知ってる地元の人ならではのものが食える、
という訳だ。
「ガッハッハッハッハッハ!!貴様!我輩は腹が減ったが、金がない。そこで、我輩にとびっきりウマい新潟名物をよこせ!」
我輩は遠慮しながら言った。
「だ・・大魔王様。そ、それでしたら、新潟名物のへぎそばを、ご・・ご存知ですか?」
ニンゲンの口元は違う意味で震えながら、話している。
「わ、我輩にソバを勧めるとは良い度胸だな」
我輩はソバが好きだ。ソバを食べると我輩は上機嫌になる。
そんなソバ好きの大魔王のノドを潤すために、ニンゲンは、「須坂屋」というそば屋の店に我輩を案内した。
「ガッハッハッハ!!風情があってなかなか良い店だ。」
とニンゲンらしく発しながら、お店に入った。
どうやら普通のそば屋さんのようだが、魔界きっての食通の我輩を促すことができるのか。そこが見ものだ。
我輩は闇のオーラを全開にして、店の扉を開いた。
店の中は人の気配がすごく漂っている。
時間は夜の19時。時間が時間だけに、お客さんがたくさん入っている。
しかし、我輩はそんなことは気にせず、店員もビックリするほどの闇のオーラを放ってやった。
「あのー。すみません、2名入れますか?」
店員もお客さんも我輩の姿にビックリしたのか、はたまた我輩の恐怖に怖気づいたのか、店員の口が震えた。
「か、か、か、か、か、かしこまりました! で、で、で、では、ご案内いたします」
と、店の中に案内された。
ほとんどのお客さんは我輩を見ても、「見て見ぬフリ」を繰り返す。
違う意味で「ヤバい」と感じたのだろう。我輩を見て動揺している。
どうやら、ママチャリで新潟を通った時から、1年以上経過しているので、新潟の支配は行き届いていないようだ。
そんなことを考えながら、我輩はへぎそばを2人前注文してやった。
「ガッハッハッハ!!我輩は無類の蕎麦好きだ。楽しみである」
と、言ってしまうと、お店に迷惑がかかるので、それは心の中で唱えることにした。
我輩は日本一周中にも多くのそばを堪能した。例えば、日本の三大そばである、わんこそば、島根県では神の集う絶品の割子そばを食べてきた。
北九州の門司港では瓦そばを食してきた。
そばと我輩は不思議な縁で、結ばれているのだ。
そんなことを感じていると、我輩の前にへぎそばが運ばれてきた。
全長1mはあるのではないかと思われる大きな「へぎ」。(実際に大きさは計ってないので1mかどうかは分からない)に打ち立ての蕎麦がいくつも丸く収まっている。
そんな新潟の「自然の恵みの結晶」とも言える、へぎそばをパクリと1つ胃袋の中に入れてやることにした。
先ほども言ったが、我輩は魔界きってのグルメである。我輩の舌を納得させるのは相当難しい。
何しろ、専属のシェフが震えて2人もやめたほどだ。
と、妄想を心の中でブツブツ言いながら、早速一口食べてやった。
ズルズル…………
ん!
「な・・な、な、な、な、な、な!!なんと美味たる蕎麦なのだ。まるで、心の中が透き通る味だ。我輩好みのコシと弾力のある蕎麦だ!ガッハッハッハ!!」
と、食通の舌を納得させる蕎麦だった。
コシと弾力がいい具合にあり、めんつゆと絡ませると、麺とめんつゆが幼馴染のように仲良く分かち合っている。
一度食べたら、箸が止まらない。そんな味だった。
「ガッハッハッハ!!気に入ったぞ。」
と言って、案内してくれたニンゲンを褒めた。
「あ、あ、ありがとうございます。気に入ってもらえて何よりです」
と、ニンゲンも喜んだ。もちろん、ここのお会計は、案内してくれたニンゲンだ。
そのまま、我輩はいつも通り食べ終わると、何事もなかったのように、ニンゲンに礼を言って店を出た。
「あ、ありがとうございます。お腹一杯です。」
「いえいえ、こちらこそ楽しい時間をありがとうございます」
そう言い残して、新潟の町をブラブラした。ちょうど2015年の6月ごろにも大阪からママチャリで新潟までやってきた。
途中、我輩が野宿した公園に足を踏み入れた。その公園は当時のまま姿形を変えずに残っていた。
「ガッハッハッハ!!確かこの公園で昔は野宿をしたな。懐かしき」と言いながらも、もう一生野宿はしたくない。と心に誓うことができた。
懐かしい場所に足を踏み入れた
大魔王ポルポルは野宿することなく、東京へと帰っていったのだった。
(つづく)
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『大魔王ポルポルの日本征服の旅』
著者/大魔王ポルポル
日本一周の旅をしている大魔王ポルポルである。旅の裏側、隠れた小話など話したいことは盛り沢山!! だがしかし! タダで公開はできない。メールマガジンで日本のいろいろなことを掲載するのだ。メルマガに記載のアドレスに悩みや質問を送ってくれればメルマガで公開回答するぞ! ガッハッハッハ!!
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