総人口の4人に1人が65歳以上であり「超高齢化社会」といわれる日本。しかし、メルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』の著者で中部大教授の武田氏は、この高齢社会はNHKをはじめとするマスコミが「故意に作り出したもの」と断言。さらに「高齢者」を故意に作り出す、日本の3つの習慣を痛烈に批判しています。
マスコミに踊らされる日本。高齢社会は故意に作られた幻想だった
「高齢社会がくる」「年金が崩壊する」と暗い話ばかりですが、これはマスコミが作り出す幻想です。そんなことを言うと、「何を言っているんだ! 65歳以上の高齢者人口は3200万人、率にして総人口の25%で4人に1人が高齢者だ」と反論される。でも、違う。
まず第一は65歳以上を高齢者としたことによる。高齢者というのはどういう人を言うのだろうか? 仕事をするには体力がなく、家でゴロゴロしていて迷惑で、しかも病院にかかってばかり居るから医療費が高くなる。年金は受け取るし、町に出れば汚らしい老人がトボトボとあるいている。若い人に言わせれば、仕事もせずに年金や医療費ばかり使って!と怒りが収まらないだろう。
それを加速させるためにNHKは高齢者番組を放送するときは、トボトボと歩く90歳の老人、病院で寝たきりになっている病人を映し出す。でも、いわゆる高齢者と言われる人で、ヨボヨボ老人、寝たきり老人の数は非常に少ない。90歳以上の老人はわずか150万人、寝たきり老人の数もほぼ同数で、かなりの部分がダブっているので、「本当の高齢者」の数はわずか200万人程度、率にして1.5%、64人に1人だ。
だから本当はNHKが映し出すようなヨボヨボ老人は少ないのだが、それを少し拡大して80歳以上の人を高齢者とすると、その数は1000万人、率にして7.8%、13人に1人だ。
なぜ、それでも高齢社会と言うのだろうか? それは故意に高齢者を作っているからだ。