今年の夏は台風の上陸で大荒れとなった日本列島。天気予報の台風情報をずっと見ていたという方も多いのではないでしょうか。私達の毎日の生活に欠かせない気象情報ですが、それが存在しなかった時代の人たちはどうやって天気を予測していたのでしょうか? 無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、「観天望気」という空や雲の様子から天気を予測する方法を紹介しています。先人たちの知恵が詰まったこの方法、私たちにとっても役立つこと間違い無しですよ。
空を眺めていると…
昔から、人々は空を見、雲の様子を眺めて、天候の変化を予測していました。これを「観天望気」と言います。
さまざまな気象情報を集め、コンピューターで予測する最新の気象予報の的中率はかなり高く、80%ぐらいだそうです。局地的な天候の変化などは、そこに現場での観天望気の予報を加えるとさらに確度が上がります。海や山など、気象の変化が命に関わるところでは、観天望気の知識は必須と言えます。
ということで、雲の形から見た観天望気を、いくつかご紹介してみましょう。
まず、全体的に薄く、ウロコのように細かいイワシ雲。これは「巻積雲」と呼ばれる雲ですが、1~2日後に雨が降る兆候です。
太陽や月の形がぼやける灰色のおぼろ雲は「高層雲」と呼ばれる雲で、すぐに雨になります。
暗い灰色の、一般に雨雲と呼んでいる雲は「乱層雲」で、わりと長い時間。雨や雪になります。
また、飛行機雲は、上空の水蒸気の状態が分かるので参考になります。一般には、飛行機雲がすぐに消えるときは、水蒸気が少ないので天気は晴れ(崩れない)。
逆に飛行機雲が広がる場合は、水蒸気が多いということなので天気が崩れる前兆です。
こういう「観天望気」は地域によっても色々変わります。「夕焼けの次の日は晴」というのは世界中で通用するようです(天気が西から変わる、というのは世界共通ですから)。
日本では古くから「ツバメが低く飛ぶと雨」というのもありますね。雨の降る前は湿度が高くなるので、小さい虫達の羽根が重くなり、低く飛ぶようになります。そういった虫を食べるツバメも低く飛ぶことになるので、「雨が近い」という推理です。
こういう「経験則」による「観天望気」の知識は先人の知恵が詰まっています。大いに活かしたいものですね。
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