関東で相次ぐ震度4の揺れ。首都直下地震との関連を研究家が緊急分析

2016.07.22
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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関東地方で相次ぐ震度4の揺れ

4月に発生した熊本地震の影響で、ここまで震度5弱以上の大きな地震が例年になく多くなっている2016年。下半期に入っても変わらず、熊本地震の余震が続くいっぽうで、関東地方でもこのところ、やや大きめな地震が相次いで起こっている。

皮切りとなったのは、7月17日の13時24分頃に発生した、茨城県南部を震源とする地震。茨城県をはじめとした北関東を中心に、各地で最大震度4を記録したほか、東京都心部でも震度3の揺れが観測された。

さらに翌々日7月19日の12時57分頃には、千葉県東方沖を震源としたマグニチュード5.2の地震が発生し、こちらも千葉県の一部で最大震度4を記録。また、その翌日となる7月20日の7時25分頃には、再び茨城県南部を震源とする地震が発生し、茨城県の多くの地点で震度4の揺れを観測した。いずれも人的な被害がほとんどなかったのは幸いだったが、関東地方はこの短期間で震度4の揺れに3度も見舞われる格好となった。

なかでも、17日と20日の地震で震源となった茨城県南部は、陸側のプレートとその下に沈み込むフィリピン海プレートの境界となっているエリアだ。そのため地震活動が活発なことで知られ、今年だけでもこのエリアを震源とした震度4以上の揺れは5回。5月16日にはマグニチュード5.5の地震が発生し、茨城県小美玉市で震度5弱を記録したのをはじめ、関東地方の広範囲で震度4を観測している。

首都直下地震との関連性は?

このように関東地方で大きな揺れが続くと、どうしても気になってくるのが、さらなる大地震が発生する可能性、すなわち近い将来に起こるとされている首都直下地震との関連性である。

以前にもご紹介した通り、地震予測や予知を目指す民間団体の活動が、このところ大いに活発化しているが、それらのなかでも、南関東周辺で近く大きな地震が発生する可能性があると警鐘を鳴らしているのが、東京大学名誉教授の村井俊治氏が顧問を務めるJESEA(ジェシア・地震科学探査機構)だ。

全国各地に点在する国土地理院の電子基準点にくわえ、今年度からはNTTドコモの基地局に設置した電子基準点からのデータも活用し、地震予測を行っているJESEA。毎週配信しているメルマガ『週刊MEGA地震予測』の7月6日発行号によると、小田原と三浦半島に自費で設置したプライベート電子観測点からのデータに、7月2日・3日の両日に異常が見られたとのこと。それを受けて、南関東周辺を“震度5以上の地震の可能性が極めて高く緊急性がある”エリアとし、警戒を広く呼び掛けている。

いっぽうで、今回の地震の震源にもなった房総半島沖に、気になる異常が存在すると指摘しているのが、先日フジテレビの『ホンマでっか!? TV』に出演し話題となった、地震予知研究の第一人者・長尾年恭教授がCSOを務めるDuMAだ。

同団体が7月18日に配信したメルマガ『DuMAの「地下天気図」』によると、房総半島沖は相対的に地震活動が低下(静穏化)するという異常な状況が続いていたが、ここに来てそれが収束しつつあるとのこと。異常が収束するのは良いことでは……と思うところだが、実はそのような異常が終わる時こそ、大きな地震が発生する可能性が高く、危険なタイミングであるという。

また房総半島沖では、このところM6.5前後の地震が38年および37年周期で繰り返し起きているとのことで、直近では1987年にマグニチュード6.7の地震(千葉県東方沖地震)が発生している。現時点では、その地震から30年足らずしか経っていないが、2011年に発生した東日本大震災の影響によって、この周期が早まっている可能性も考えられるという。

関東地方で相次いで発生する地震、そしてこれらの団体が指摘している現象が、本当に首都直下地震の前兆であるかどうかは、現在の科学技術では100%断定しきれないのが正直なところ。しかし、来るべき大規模地震に向けて、日頃からの備えや情報収集は怠るべきではないことは、間違いなく言えるだろう。

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メルマガ『週刊MEGA地震予測
フジテレビ「Mr.サンデー」「週刊ポスト」など数多くのメディアで取り上げられ、話題沸騰中・東京大学名誉教授村井俊治氏が顧問を務める、JESEAジェシア(地震科学探査機構)のメルマガ。

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メルマガ『DuMAの「地下天気図」
地震予知のためには、まず現在の地下の状況(地震発生の状況)を知る必要があります。「地下天気図®」は、天気予報の天気概況に相当し、地震活動をわかりやすく可視化して将来を予測するものです。なおDuMAは東海大学と連携した情報発信会社で、委託研究等を通じて予知研究を推進する大学を支援していく他、専門家が地震発生時等には的確な解説も行っていきます。

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